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第五回社内システム開発活動報告



投稿日
投稿者 S.R.

 

【ご挨拶】
こんにちは、2021年度入社のS.R.と申します。
桜が咲いたかと思えば、エアコンが必要な季節となりました。
猛暑に怯える今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

【はじめに】
2024年5月13日、私たちが開発していた社内システムの本番稼働日を迎えました。
第三回社内システム開発活動報告で記載した、SAML認証によるログイン処理はお試しいただけましたか?
今回は、先日稼働した社内システムの開発全体を振り返って、習得したことや苦労したことなどをまとめて書きたいと思います。
過去の社内システム開発活動報告と併せてご覧ください。
・第一回社内システム開発活動報告
・第二回社内システム開発活動報告
・第三回社内システム開発活動報告
・第四回社内システム開発活動報告

 

【要件定義工程】
要件定義工程で苦労したことは、クラウドサービスの比較と見積もりでした。
現在社内システムは、AWS上で動作するウェブサーバで稼働しています。
しかし、AWS・GCP・Azureなど数多くのクラウドサービスが存在する中で、AWSに決定するまでが大変でした。
それぞれのクラウドサービスで、ウェブサーバを構築するにはどのようなサービスが必要なのかを調べ、それぞれでかかる費用を見積もりました。
サービスの中には時間単位で課金されるものや、使用した回数やデータ量に応じて課金されるものなど様々であり、調べるだけでもかなり時間がかかりました。
見積もりをしていた段階ではクラウドサービスを一切使ったことが無かったため、見積もりをしたサービスでウェブサーバとして動作できるのかが心配になりました。

 

【基本設計工程】
基本設計工程は、ほぼ全ての段階で苦戦していました。
1から設計書を書き始めたため、何をどのような順番で書いたら良いのか、どこから手を付けたら良いのかなどわからないことがたくさんありました。
設計書の作成後に確認依頼をしても、書くべきことがかけていない、書いてあってもわかりにくい、検討すらできていないなど数多くの指摘を受けました。
このブログの執筆も含めて、文字でわかりやすく人に伝えることはとても難易度が高いです。

 

【勉強工程】
勉強工程は通常のシステム開発では存在しない工程ですが、今回は特別に言語を勉強する期間をいただきました。
今回作成した社内システムでは、言語にPHPとJavaScript、フレームワークにLaravelを使用しています。
Laravelというフレームワークは聞いたこともなかったので、書籍を購入したりウェブサイトをひたすら読み漁ったりして勉強しました。
PHPも詳しくは知らなかったので、書けるようになるまでにはとても時間がかかりました。
全く知らない言語を勉強するときは、書籍などに書いてあるサンプルプログラムを書き写してみるというのが個人的には好きです。

 

【製造工程】
製造工程で苦労したのは、開発の初期段階でした。
まずシステム全体で共通して利用する処理や画面の大枠などを作成し、そこからそれぞれ個別の画面を作成する方針でした。
しかし、どのような処理があれば良いのか、どのような大枠があれば画面が作りやすいのかなどを考えることが大変でした。
そのため、ざっくりと共通処理などを作成して、開発を進める中で共通化できそうなところは随時共通化するという非効率的な開発となってしまいました。
2人で開発する小規模なプロジェクトであったためこのような手順で実施してしまいましたが、大人数で開発する場合は今回のようにはいかないと思うので、あまり良い手順ではなかったなと反省しています。

 

作業風景

作業風景

 

【AWS環境構築工程】
今回作成した社内システムでは、AWSを利用してウェブサーバを用意しました。
見積もりの段階でかなり調べていたので、必要なサービスなどはあまり迷いませんでした。
しかし、サービスごとに設定すべき項目が多数あり、それらを理解しながら設定することが大変でした。
AWS関連のウェブサイトなどでは、「数クリックで簡単にできます」といった記載が見られるのですが、実際はそんなことはありませんでした。
サーバを起動するだけ、データベースを起動するだけなどであれば確かに数クリックでできるのですが、利用するサービス間で通信ができるようにしたり、必要な権限を付与したりなど一筋縄では行きませんでした。

 

【テスト工程】
テスト工程で苦労したのは、テスト項目書の作成でした。
システムを動作させるために数多くの処理を作成しましたが、処理を漏れなく網羅できるテスト項目書を作成することが困難でした。
確認すべき項目が漏れていたり、項目が重複していたりすることが多々ありました。
項目の過不足がないテスト項目書の作成は、私にとって一番の今後の課題です。

 

【おわりに】
ここまで書いてきたように、社内システム開発では数多くの苦労がありましたが、1からシステムを開発するという貴重な経験ができました。
現在私たちは、次のシステム開発に向けて活動中です。
今回の反省点を活かして、より良いものを作れるよう成長していきたいです。

 

第五回社内システム開発活動報告はここまでとします。
次回の報告をお待ちください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。



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