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第一回社内システム開発活動報告



投稿日
投稿者 S.R.

 

【ご挨拶】
こんにちは、2021年度入社のS.R.と申します。
2023年も残りわずか、日々のあらゆる活動が「○○納め」と呼ばれる時期となりました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

【はじめに】
さて、社員の皆様は2023年1月下旬に「社内業務システム化公募」についての案内があったことを覚えていますか?
忘れている方や知らない方もいると思いますので簡単に説明すると、
「社内業務のシステム化を検討、設計、開発、運用を行うための専用のチームを新設するため、人員を全社員から募集する。」
という内容のものでした。
社員の皆様からの多数の応募があったわけではありませんが、この公募と推薦によりリーダ1名と開発担当2名の計3名が集まりました。
私は開発担当の一人として日々開発作業を行っています。

 

あの案内から約11ヶ月が経過したので、このブログでは現在の状況、これまでの工程や感想などを書きたいと思います。
開発しているシステムの具体的な内容については、このブログには記載しないこととします。
詳細について知りたいという社員の皆様は、別途コムコポータルサイトに掲載される予定の資料をご確認ください。

 

【現状の概要】
本プロジェクトの現在の状況としては、要件定義工程と基本設計工程が完了し製造工程の準備を実施しているところです。
約11ヶ月も経過しているのにあまり進んでいないのではないかと感じる方もいるかもしれませんが、本プロジェクトは人員の調整の関係で10月から活動を開始しています。
そのため、実際の作業時間としては(執筆時点で)要件定義工程に約1ヶ月、基本設計工程に約1ヶ月ほど要しています。

 

【要件定義工程】
まず、どのようなシステムをどのように開発するのかを部長の方々と話し合いました。
あらかじめどのようなシステムを開発してほしいかを記載した資料いただいていたので、その資料を読んだ上で疑問点や不明点を洗い出し、何度も打ち合わせを行うことでシステムの全体像を固めていきました。
開発するシステムの認識を、私たちと部長の方々との間で合わせることがとても大切です。

 

システムの全体像が見えてきたところで、工数やサーバ等の費用の見積もりを行いました。
工数については開発するシステムの難易度、使用する言語やフレームワーク等の勉強期間も考慮し、2024年4月頃稼働を目指して約半年で開発することとなりました。
いくつ画面が必要でそれぞれの画面ではどの程度開発に時間がかかるか?どのようなテーブルがいくつ必要か?などを予想する必要があります。

 

同時に、サーバ等の基盤を何でどのように構築するかの見積もりも行いました。
いただいた資料にはクラウドサービスを使用してほしいとの記載があったのですが、具体的に何を使用するかは私たちで選定して良いとのことでした。
クラウドサービスにはAmazonのAWS、GoogleのGCP、MicrosoftのAzureなどいくつかのサービスがありますが、本プロジェクトではAWSを使用することとなりました。
AWSを選定した理由としては、主に以下の4つが挙げられました。
・AWSがGCPやAzureよりも金額が安いこと(※今回使用する予定のサービスや性能の場合)
・AWSがGCPやAzureよりも多数利用されていること
・情報や書籍が豊富にあること
・開発担当の二人がAWSクラウドプラクティショナーを取得済みであること

 

開発するシステム、期間、基盤が決定したところで、部長の方々に説明を実施し承認を得たことで要件定義工程は完了となりました。

 

【基本設計工程】
基本設計工程では、要件定義工程でまとめた内容を元にシステムの機能概要、画面に表示する項目や画面の遷移、データベースの定義などを決定します。
求められている機能を実現するためには、どのような画面やテーブルが必要か?どのような画面にすれば利用者は入力しやすいか?混乱しないか?などを意識しながら設計します。
システム開発では、画面の設計よりもデータベースの定義から設計すると良いそうです。

 

設計を進めていく中で、考慮漏れがあったり改善点が見つかったりと何度も修正を繰り返しました。
また、話し合いを進めていく中で内容が変更されることもあり、思うように進まない時期もありました。
多少苦戦しながらも、基本設計書の作成が完了し部長の方々への説明を実施しました。
いくつかの改善点や指摘をいただいたので、それらを修正して基本設計工程は完了となりました。

 

下記画像は、実際に部長の方々に基本設計書の説明を実施しているときのものです。
画面の内容をお見せできないため画像は粗いものとなっておりますが、雰囲気は伝わりますでしょうか?
本社の会議室で参加された方以外にも、Google Meetにてそれぞれの現場から参加している方もいました。

 

 

【感想】
要件定義工程でクラウドサービスを比較する際、私にはGCPやAzureについての知識が全くなく、AWSもクラウドプラクティショナーを取得しただけで実際に使用したことはないという状態でした。
システムを開発するためにAWSのどのサービスを使用すればよいか?そのAWSのサービスと同様のサービスはGCPやAzureでは何にあたるのか?など、異なるサービスで全く同じ内容となるはずがないため、調査して比較することは非常に困難でした。
利用できるサービスが多いと柔軟に対応できて便利な反面、調査に多大な時間がかかり大変だなと感じました。

 

要件定義工程完了後に、AWSのソリューションアーキテクト―アソシエイトも取得することができました。
比較時に調査したこと、料金見積りツールを用いて実際に見積りをしたことが試験で活用できたのではないかと感じました。
書籍や問題集で勉強するだけではなく、実際に調査したり使ってみるとより理解が深まる気がします。
今後はAWSだけではなく、GCPやAzureについても少し勉強してみようかなと考えています。

 

基本設計工程では、設計の難しさを実感しました。
もともとデータベースに苦手意識があったので、どのように設計したらよいか?そもそもどのような項目が必要か?などがわからずとても苦労しました。
また、自分の考えた内容を文字にするだけの作業ではあるのですが、まとまりがない文章になってしまったり、内容が飛躍してしまい読んでも理解できない文章になってしまったりしました。
自分の考えを他人に正確に伝えることは非常に難しいです。

 

様々な困難もありましたが、システムを1から設計したことがなかったため、勉強になることも沢山あったと思います。
本プロジェクトでは詳細設計やプログラム設計工程は省略されるため、次は製造工程です。
設計時には想定していなかった問題等も発生するかもしれませんが、良い成長の機会だと思って開発作業を進めたいと思っています。

 

【おわりに】
第一回社内システム開発活動報告はここまでとします。
次回の報告をお待ちください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。



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