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第10回トレニックワールド 100mile&100km in 彩の国【PART4】



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投稿者 パパ隊長

こんにちは!パパ隊長です。
Northコース最大・最凶の強敵に打ち勝ち、後半戦のSouth1コースとも戦える感触を掴み、刈場坂峠エイドに到着した前回の投稿の続きになります。
『彩の国』(100km)のコースマップ - Northコース(53.8Km)

※地理院タイルにコース・エイド等のレース情報を追記して掲載

 

Northコース最長区間

ツツジ山山頂(標高879m)
刈場坂峠エイドを出発すると、まずはツツジ山山頂(標高879m)への急登が立ちはだかっています。

ヘッドライトは、黄色のセロハンを貼ったフォグランプ仕様にしています。しかし、結構霧が濃く、思った以上に光が拡散し、前が見え辛くなっています。
ここから飯盛山(龍ヶ谷富士、標高790m)付近までは、これまでの延長のように、ロードを交えながらのアップダウンが続きます。その先は、時々登り返しはあるものの、一気に下り基調となります。そして、最後はロードでニューサンピア埼玉おごせを目指す14.5Kmという最長区間です。
この区間は、3時間8分を予定しています。しかし、下りが続くということもあり、なるべく貯金を増やせるようにしたいと思っています。

 

コバンザメ作戦敢行!

こうして、刈場坂峠エイド~飯盛山付近までは、相変わらず登りも下りも軽快に脚が動いています。ロードの登りも走ることは出来る感じですが、ここは無理をしません。コーヒー飴を舐めながら、歩きを中心に距離を刻みます。
相変わらず登りも下りも軽快に脚が動いている

この途中、ちょうどペースの合う宿主を発見です。ここから今回初めてのコバンザメ作戦を敢行することにします。

 

下りは軽快に脚が動き始める

飯盛山(龍ヶ谷富士)を越えると、ルートはほぼ下りとなり、少し進むと、走り易いダートの林道に踏み込みます。
あまり得意としない下りですが、軽快に脚は動いています。スピードが上がらないよう、落ちないよう、宿主との距離をある程度保ちます。そして、暗い足元に気を付けながら、慎重に駆け抜けます。
宿主との距離をある程度保ちながらのコバンザメ作戦
コバンザメ作戦を敢行しながら岩場を突破!

抜かされることはほぼなく、たまに遅いランナーや歩いているランナーをパスしていきます。そうした中、太腿前部、ハムストリングのどちらかが、ピキッとなる瞬間が時々あります。なので、塩サイダー飴と塩熱サプリ2個を順次投入し、対策しておきます。

 

一旦立ち止まったことが仇となったか?

ほぼ下り基調のルートは、大築山の手前で、くぬぎむら体験交流館エイドに向かうルートに合流します。そして、逆走しながら少し登り返すことになります。
そうした中、これまでの痙攣対策で、口の中が塩味で充満しています。なので、コバンザメ作戦を中止し、一旦立ち止まり、味変のためミルクティーを飲み干します。
その後、スッキリして再出発すると、再び下り基調となります。しかし、これまでのように脚が軽快に動かなくなってきました。下りなのにスピードは上がらず、急に失速したような感じです。少し前を走っていた3人組のランナーのライトの光が、徐々に遠ざかり、そのうち見えなくなってしまいました…

 

一気に下降線

こうなると、ペースは一気に下降線を辿るようになっています。
登りはまだ脚が動いていますが、下りは走り続けることが出来ず、時々歩くようになっています。前後にランナーのライトの光は全く見えず、頑張ろうという気力も湧かなくなっています。
すると、地図アプリを確認する回数も圧倒的に増えてきましたが、距離は全然刻めていません。そうした中、前回の投入から6時間以上経過しているので(持続効果は8時間らしいが…)、早目にガスター10を投入しておきます。

 

ロードも走ることが出来ず…

急激に失速しながら、やっとの思いでトレイルを終えると、ニューサンピア埼玉おごせまでの約2.5Kmのロードを残すのみです。
ロードに出ると、まずはシューズを脱ぎ、小石を取り出し、何とか走ろうとしますが、長続きしません。これまでの戦いで、脚が終わってしまった感じで、脚に力が入らず、結局歩き続けることになっています。
せっかく貯金を増やすチャンスでもあるのに、それを棒に振ってしまった感じです。それどころか、「次、ホントにイケるのか?」と、何度も何度も自問自答を繰り返すことになっています。
こうして、クタクタになりながら、歩いてニューサンピア埼玉おごせに到着です。

 

ニューサンピア埼玉おごせ

Northコースを13時間43秒でニューサンピア埼玉おごせに到着!
この区間は3時間8分を予定していましたが、やや短縮した3時間3分41秒でニューサンピア埼玉おごせに到着です。これでNorthコースを13時間43秒で周回したことになり、予定の13時間43分より42分近く先行しています。

計測タッチ後、シューズの汚れを落とし、体育館へと向かいます。そして、ドロップバッグを取り、空いているスペースに横になり、身体を休めます。
出発準備をするランナーとリタイアしたランナーが交錯する体育館

South1コースは距離53.8Km、累積標高3350mとなっています。Northコース(距離53.8Km、累積標高3300m)とほぼ同等です。どう考えても残り18時間程で、ここに戻って来ることが出来るとは考えられません。
先程のロードも走ることが出来なかったので、それがここの休憩で劇的に回復するとは思えません。どこかの関門でタイムアップとなり、力尽きることが濃厚です。ということで、リタイアを決断し、家内にLINEで伝えます。

 

またしもリタイアか…

その後、本部にリタイアを申告し、これで正式にレース終了です。
それにしても、雨の影響もありましたが、この逆回りのコースはキツ過ぎます。去年の11時間43分26秒に遠く及びませんでした。
そうしてみると、去年はリバースの直後なのに、よくSouth1コースに踏み出したと思います。胃はヤラれていましたが、脚はまだ十分に残っていました。しかし、今回は逆で、胃は全然大丈夫でしたが、脚がスッカラカンといった感じです。

 

リタイア後

温泉は23時まで入浴可能です。
荷物をまとめ、車に向かい、着替えを持って温泉に向かいます。残り15分程だったので、慌しく身体を洗い、露天風呂に浸かって今日の疲れを癒します。そして、温泉を終えると、コーヒー牛乳をイッキ飲みし、喉を潤します。
その後、セブンティーンアイスを食べていると、100km個人の優勝者が戻って来ました。14時間9分4秒41という大会新記録だそうです。この瞬間に立ち会えるとは、ここでリタイアした甲斐があった、と思うしかない…

 

爆睡後、自宅へ

歯磨きを済ませ、車に戻り、横になって毛布に包まると、一瞬で記憶がなくなって爆睡です。
そして、次に目が覚めると5時過ぎで、体育館に向かい、トイレを済ませます。さすがに、お尻、太腿前部、ハムストリング、膝周辺、足首のすぐ上の向う脛がガッツリと筋肉痛になっています。ただ、雨のレースにも関わらず、足の水膨れは皆無です。
Mt.FUJI 100』の時は、ほぼノーダメージでした。しかし、今回はいかにも”レース後”と言った感じで、無事では済みませんでした。まぁ、ノーダメージだと、「もっとやれたかも?」と悔しさが残ってしまいます。
その後、帰宅の途に就くと、手の指が攣ったり、足首のすぐ上の向う脛が攣ったりを繰り返すことになっています。それでも、何とか耐え抜き、8時前に無事帰宅することが出来ました。

 

”秘密兵器”の成果は『百点満点』

Northコースのみでリタイアという結果でしたが、”秘密兵器”の成果は、『百点満点』とも言える内容でした。レース中、胃の不快感は全くなく、自分の意志で十分な量を飲み食いすることが出来ました。
たまたま胃の調子が良かった日、ということも考えられますが、次のレースにも是非取り入れてみたいと思います。
あと、ソフトフラスクはやはりクビにして、トレランパックの揺れは何とかしないと…

 

『彩の国』引退か?

それにしても、『彩の国』はキツ過ぎます。3回挑戦し、3回ともリタイアという結果になっています。
 ・第7回大会(2022年):慈光寺エイド → 完全に練習不足
 ・第9回大会(2024年):Northコース完走+South1コースに踏み出すも引き返す → リバースに屈す
 ・第10回大会(2025年):反時計回りのNorthコース完走 → 脚が全消耗
今回は、遥かにキツい逆回りのコースの上に、雨という不運も重なりましたが、この先、何度挑戦しても完走する姿を想像することが出来ません。
ということで、第7回大会は別として、十分に戦い切ったという思いもあるので、今のところ、『彩の国』は今回が最後かなと思っています。

 

 

第10回トレニックワールド 100mile&100km in 彩の国』に参戦し、その高い壁に跳ね返された今回の投稿は終了になります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。



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