こんにちは!パパ隊長です。
胃の不調を感じ始め、これまでにない苦戦を強いられながらくぬぎむら体験交流館エイドに到着した前回の投稿の続きになります。
※地理院タイルにコース・エイド等のレース情報を追記して掲載
最初のピークを目指して…
くぬぎむら体験交流館エイド~ニューサンピア埼玉おごせエイドまでは13Kmあり、その間に大きなピークが3つあるので、結構ハードなコースになっています。登りを走ることは出来そうにないので、下りでどれだけ走ることが出来るのかがカギになりそうな区間です。
くぬぎむら体験交流館エイドを出発すると、少しだけロードを進み、すぐにトレイルが始まります。幅が広く、林道のようなトレイルで、一定のペースを刻みながら、黙々と登って行きますが、胃の気持ち悪さはそのままです。良くもならず、悪くもならず、とりあえずは小康状態といった感じです。ただ、他のランナーも同じようなスピードのようで、抜かされることもありませんが、先行するランナーとの距離も縮めることも出来ません。
下りはピッタリとペースの合う集団にコバンザメ
そうした中、いつの間にか最初のピークを過ぎていたようで、気が付けば下りが続いています。また、足元が暗く怪しくなってきたので、この辺りでライトを点灯します。
胃の不調は相変わらずですが、それで走ることが出来ないという訳ではなく、徐々にスピードを上げることが出来るようになってきています。ただ、時々脚が攣りそうになって立ち止まることがあり、その間に後続のランナーが追い付いて来ると、その集団にコバンザメをして、引っ張って貰います。
何度かそれを繰り返していると、ピッタリとペースの合う集団にコバンザメすることに成功することが出来ました。
絶好調のコバンザメ作戦
こうして、最初のピークから軽快に下り、沢に架かった橋を渡ると、今度は2つ目のピーク(往路の大築山周辺)を目指し、登り基調のトレイルが続くようになります。
宿主の集団は、下りだけでなく、こうした登りのペースもピッタリで、登りも下りも軽快に走ることが出来ています。しかし、急勾配の登りに差し掛かると、「オエッ!」となる回数も増えてきていて、安心出来る状態ではないことに変りはありません。
ただ、コバンザメしながら軽快に走っている瞬間は、チョー気持ちの良い時間を過ごすことも出来るようになっています。
雨乞山山頂でコバンザメ作戦終了!
その後も、コバンザメ作戦が功を奏し、2つ目のピークを捻じ伏せることに成功です。また、その下りも軽快に駆け抜け、一旦ロードに出ると、ロードを500m程走った後、最後の3つ目のピークとなる雨乞山山頂(標高340m)を目指すトレイルの急登に入ります。
すると、この急登で一気に息が上がり、何度も「オエッ!」となるの耐えていましたが、それと同時に、脚も攣りそうな状態が続くようになっています。それでも、何とか雨乞山山頂に到着すると、ここでひと息入れることにし、コバンザメ作戦は大成功で終了です。
一匹狼になると大苦戦
コバンザメから一匹狼になると、これまで軽快に下ることが出来ていたのがウソのようにペースダウンしてしまいました。下りはドタドタした感じで脚が出ず、これが登りになると、更に動きが止まり、ヘトヘトといった状態になってきました。それでも気力を振り絞り、何とか雨乞山山頂からの下りも終えると、残すはニューサンピア埼玉おごせエイドまでのロードを1.2Km残すのみです。
ちなみに、スタート前から不安だった右足小指付近の痛みですが、さすがに後半は少し違和感を感じるようになっています。ただ、それ以上に悪化することはなく、アップダウンを問わず、問題なく走ることも歩くことも出来ています。
最後のロードに踏み出すと、カエルの合唱を聞きながら、走ったり歩いたりを繰り返します。その後、『ニューサンピア埼玉おごせ』の敷地内に入ると、「ナイスラン!」と、スタッフや応援に来ている人達が声を掛けてくれています。なので、「ありがとうございます!」と応えながら、エイドへと向かいます。
ニューサンピア埼玉おごせエイド
3時間2分を予定していたくぬぎむら体験交流館エイド~ニューサンピア埼玉おごせエイドの区間ですが、2時間48分で走り抜けることが出来ています。
そして、Northコースとしては、13時間1分の予定でしたが、それを1時間17分以上短縮した11時間43分26秒という記録で、大きな貯金を蓄えることが出来た大成功の結果と言えます。
横になって回復を最優先
エイドで計測リストバンドをタッチした後は体育館に向かい、ドロップバッグを回収します。そして、空いているスペースを見付け、長袖シャツを着込んだ後、まずは横になって休むことにします。
元々、カップヌードルやチキンライス(アルファ米)を食べたり、着替えや食糧のトレランパックへの詰め替えで1時間を予定していました。しかし、食べることはムリそうなので、まずは動きを止め、胃に負担が掛からないよう、回復を最優先させることにします。
ちなみに、周囲には、シュラフに包まりながら寝ているランナーが大勢います。この時間でそうなっているということは、恐らく力尽きてリタイアしたランナーと思われ、さながら野戦病院といった感じです…
『最後の一線』を超えてしまった…
こうして、モンスターエナジー(約半分)でエネルギー補給だけした後、ウトウトした時間を40分程過ごしましたが、状況はあまり変わっていない感じです。このまま時間を食い潰すと、完走すること自体が難しくなってしまうので、まずは歯磨きをしようとトイレに向かいます。
しかし、急に動き始めたのが災いしたのか、モンスターエナジーの炭酸が裏目に出たのか、一気にデカいの襲って来ました。ほっぺを膨らませ、口を手で押さえ、ブツをぶちまけるのを何とか耐えながらトイレに駆け込むと、洗面所にリバースしてしまいました。
すると、今度は歯止めが利かなくなり、何度もリバースを繰り返すことになり、「オエーーーッ!」という声が周囲に響き渡っています。
まだ戦う気持ちは折れず
とうとう『最後の一線』を超えてしまいましたが、まだ諦めてはいません。とりあえずは出発の準備をすることにし、気持ち悪さに耐えながら歯磨きを済ませた後、Tシャツとソックスを着替え、不味かったライチティーの代わりに緑茶をトレランパックに詰め込みます。
こうして、ドロップバッグを再び預け、トイレに向かいますが、またここでリバースです。すると、このリバースでやや楽になった感じで、トイレを済ませた後、エイドに向かいます。そして、ソフトフラスクの水と麦茶を交換し、胃を温めるため、ホットコーヒーを少しだけ飲むことにします。
ここのエイドでの滞在時間は1時間32分を越えましたが、やりたかったことはほとんど出来ませんでした。それでも、覚悟を決め、計測リストバンドをタッチすると、スタッフや応援に来ている人達の拍手に盛大に見送られ、South1コースに出発です。
今回はここまでになります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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