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第9回トレニックワールド 100mile&100km in 彩の国【PART5】



投稿日
投稿者 パパ隊長

こんにちは!パパ隊長です。
ついに『最後の一線』を超えてしまいましたが、戦う気持ちは折れず、ニューサンピア埼玉おごせエイドを出発した前回の投稿の続きになります。
そして、下記が100kmコースマップのうち、South1コース(53.4Km)のスタート直後のマップになります。
『彩の国』(100km)のコースマップ - South1コース(53.4Km)の一部
※地理院タイルにコース・エイド等のレース情報を追記して掲載

 

最初のトレイルで早々にリバース

次のエイドは7.4Km先の桂木観音エイドで、まずはスタート直後と同じルートを辿り、最初のトレイルに踏み込みます。
そして、ゆっくりと登りを終え、緩やかな下りを走ろうとしますが、ここでまたしてもリバースを繰り返してしまいます。一旦治まり、再び歩き始めますが、またしてもリバースとの戦いです。
スタート直後は颯爽と下って行ったトレイルですが、何とか走ったり歩いたりを繰り返しながらロードに突き当たると、左折してSouth1コースに向かいます。

 

「もはやこれまで…」

ここからはロードが2.3Km続きますが、何とか気力を振り絞り、ゆっくりと走ってみます。歩いている時と比べても、走ることによって胃がダメージを受けているという感じはありません。しかし、常に気持ち悪さが続いていて、「オエッ!」となる瞬間が何度も訪れています。
さすがにこうなると、トレイルに入ること自体が大きなリスクとなり、下手をすると、途中で動けなくなってしまう可能性もあります。限界ギリギリまで死力を尽くした結果、「もはやこれまで…」と覚悟を決めた瞬間です。
ニューサンピア埼玉おごせエイドから約2Km進んだ場所が最終地点となり、ここで引き返す決断を下したことを、家内にLINEで報告です。

 

最凶の”ビッグウェーブ”

その後、ゆっくりと歩きながら、すれ違うランナーに、「頑張って下さい!」と声を掛け、『ニューサンピア埼玉おごせ』を目指します。しかし、その途中、”ビッグウェーブ”に襲われてしまいました。
リバースしても胃液のみで、胃を鷲掴みにされたような最凶に辛いヤツです。その後も、繰り返す波状攻撃を何とか耐え抜くと、精魂尽き果てた感じで座り込み、しばらく休憩です。すると、車で通りかかった人が、「大丈夫ですか?頑張って下さい!」と声を掛けてくれました。

 

豪快に討ち死に…

こうして、最後はヘトヘトになりながら、57分32秒掛けてニューサンピア埼玉おごせエイドに戻って来ることが出来ました。相変わらず、「ナイスラン!」と声を掛けてくれましたが、事情を伝え、正式にリタイアを申告です。
2年ぶりに挑んだリベンジマッチでしたが、大坂夏の陣の真田幸村のように豪快に討ち死にをした、という感じです。

距離 目標タイム 実績タイム
ニューサンピア埼玉おごせ 刈場坂峠 15.3Km 3時間18分(10分) 2時間33分(7分)
刈場坂峠 堂平キャンプ場 7.4Km 1時間36分(10分) 1時間26分(13分)
堂平キャンプ場 慈光寺 11.1Km 2時間35分(15分) 2時間28分(17分)
慈光寺 くぬぎむら体験交流館 7.2Km 1時間40分(15分) 1時間32分(18分)
くぬぎむら体験交流館 ニューサンピア埼玉おごせ 13.0Km 3時間02分(60分) 2時間48分(93分)
ニューサンピア埼玉おごせ 桂木観音(引き返す) 7.4Km 1時間43分(15分) 58分
桂木観音 kinoca(東吾野) 11.1Km 3時間08分(25分)
kinoca(東吾野) 竹寺 10.5Km 3時間09分(30分)
竹寺 高山不動 10.5Km 3時間09分(30分)
高山不動 桂木観音 8.6Km 2時間34分(15分)
桂木観音 ニューサンピア埼玉おごせ 5.3Km 1時間24分
North South1 107.4Km 30時間58分
North 桂木観音(引き返す) 58Km 14時間13分

※目標タイムと実績タイムの(〇〇分)はエイドでの休憩時間

 

横になると、あっという間に翌朝…

体育館で横になる討ち死にしたと思われる同志達…
リタイアを告げた後は、ドロップバッグを回収し、まずは温泉で汗を流そうと準備を整えます。しかし、23時で終了していて、翌朝は5時から再開ということなので、車に戻ることにします。

そして、簡単に着替えを済ませた後、何も飲み食いする気にもなれないので、布団と毛布に包まって横になります。すると、すがに最高レベルで疲れていたので、一瞬で寝込んでしまったようで、熟睡して目が覚めると、あっという間に5時過ぎになっていました…

 

温泉で疲れを癒す

目が覚めると、まずは温泉で汗を流すことにし、昨晩準備したバッグを持って、温泉に向かいます。すると、昨日の激闘がウソのように、両脚にはほとんど筋肉痛はなく(この段階では未だで、更に翌朝目が覚めると、ガッツリと両脹脛が筋肉痛になっていました…)、水膨れも皆無で、普通に歩くことが出来ています。
その後、浴室に入ると、まずは全身を洗い流し、露天風呂に浸かると、溜まっていた疲れがどっと溶け出す感じです。そうした中、浴室や露天風呂で聞こえて来る会話は、敗者を象徴するかのようなネガティブな内容ばかりです。

 

 「何でお金を払ってまで、こんな辛いことをしているのか、と思った…」
 「熱中症だったのか、途中から脚に力が入らなくなった…」
 「何度もリバースし、何も飲み食い出来なくなった…」
 「顔色が悪いが、大丈夫か?」

 

今年と同じ品揃えでリベンジ!

この時間、こうしてのんびりと温泉に浸かっているということは、パパ隊長と同じような運命を辿ったリタイアしたランナーがほとんどだと思います。
しかし、パパ隊長は違います。来年のリベンジに向け、既に気持ちは切り替わっています。限界まで死力を尽くした結果のリタイアなので、悔しい気持ちでいっぱいですが、やってきたことを恥じることは一切ありません。
どんなに努力をしても、それが報われないことがあるということは、十分過ぎる程理解しています。しかも、勝負事なら尚更です。ただ、戦う気持ちは失っていないので、来年こそは、今年と同じ品揃えでリベンジしてこそ価値があると思っています。

 

自宅に向けて出発!

温泉が終わり、コーヒー牛乳を飲み干し、車に戻って来ると、”ひとり”で運転して自宅に向かうことにします。本来なら完走し、家内・長男・次男の3人衆にゴールする瞬間を見せる予定でしたが(相変わらず娘がいない…)、その計画も潰えてしまいました…
そして、帰宅の途に就くと、まずは圏央道・鶴ヶ島ICを目指し、途中のコンビニで『COOLish』とコーヒーを調達です。その後、圏央道に入ると、狭山PAに立ち寄り、トイレを済ませてお土産を買い、順調に車も走り、8時過ぎに無事帰宅することが出来ました。

 

ナンバーカードが3枚並んでしまった…

帰宅後は、レースの片付けを済ませ、締め括りとして、今回のナンバーカードをリビングの壁に貼り出すことになります。2年前の『彩の国』、3週間前の『Mt.FUJI 100』と並んで、今回の『彩の国』も貼り出すことになっています。
こうして、リタイアしたナンバーカードが3枚並ぶという最悪の光景を目にするハメになってしまっています。戦う気持ちは失ってはいませんが、さすがにガックリと落ち込んでしまいます…
ナンバーカードが3枚並んでしまった…

 

次戦は?

今後のレース予定ですが、下記の2つのレースへの参戦を決めました。

 

8月23日(金)~24日(土) 『第11回世界文化遺産”富士山”山麓一周フットレース
10月13日(日)~14日(月) 『第32回日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)

 

『Mt.FUJI 100』と『彩の国』で練習した長距離の成果を次に繋げたいと思い、『第11回世界文化遺産”富士山”山麓一周フットレース』への参戦を決めました。ロードのウルトラマラソンで、17時間の制限時間で100.2Kmを走ることになります。まぁ、最凶の敵は、制限時間でも距離でもなく、”真夏の暑さ”になることは間違いなさそうです…
また、『第32回日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)』(24時間の制限時間で71.5Km)も決まりました。2012年以降、レースが開催されると、必ず参戦していて、パパ隊長にとっては”ライフワーク”とも言えるレースです。
6月1日(土)21時、時報と同時にエントリーのクリック合戦(第0関門とも言われている)が始まり、今回も無事にエントリーを勝ち取りました。直近の2大会は雨のレースとなり、思うように走ることが出来ませんでしたが、今回は秋晴れの下、思う存分楽しみたいと思います。
リタイア2連発で沈んだ日々が続いていましたが、2つのレースが決まり、それに向けての楽しい時間が動き始めました!

 

 

かなり長くなってしまいましたが、これで『第9回トレニックワールド 100mile&100km in 彩の国』に参戦した投稿は終了になります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。



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