こんにちは!パパ隊長です。
18Kmに及ぶ林道セクションで、長い下りと牙を剥く志賀高原の”夏”に苦戦しながらも、竜王エイドに到着した前回の投稿の続きになります。
そして、下記が今回パパ隊長が参戦する『志賀高原100』(55Km)のコースマップになります。

※地理院タイルにコース・エイド等のレース情報を追記して掲載
ここまではスピードレース
ここまでの32Kmはスピードレースでしたが、ここからはレース展開が一変します。
いきなり、約10Kmで1100m以上の標高差を登ることになる最凶の強敵が待ち構えています。しかも、運が悪いことに、強烈な陽射しが降り注ぐようになってきました…
”決戦”の舞台へ
竜王エイド出発すると、その直後から急登が始まります。竜王スキーパークを登り詰めて行くことになり、ここまでスピードに乗ってガンガン走っていましたが、驚く程スピードが上がりません。

しかも両脚の内腿が攣り始め、一歩踏み出すのも辛い状態です。更に、スキー場ということで、日陰がありません。強烈な陽射しに晒され、灼熱地獄といった感じで、歩いているだけで、滝のような汗が流れ落ちています。
竜王スキーパークを直登!
こうして、最初はスキー場を直登し、その後、ジグザクのコースを辿ります。これで、一旦勾配が緩くなりましたが、再びの直登でイッキに勾配がキツくなっています。

すると、向う脛、脹脛、ハムストリングがローテーションで攣り始めています。常にどこかがピクピクしているような感じが繰り返されます。なので、塩熱サプリ、塩サイダー飴、塩ジェルと順次投入し、痙攣対策を図りますが、直ぐに効果は現れません。
地図の等高線を見る限り、キツい感じには見えませんが、直登しているからそう感じるのでしょうか?
木陰でひと休み…
そうした中、木陰となっている場所が一ヶ所だけあります。
多くのランナーが休憩していて、パパ隊長もその仲間に入り、座り込んで休憩です。すぐ横から水が流れる音が聞こえていますが、そこに下りる場所がありません。
この木陰から出ようという気が起こりませんが、勇気を振り絞って立ち上がります。そして、再び直射日光を浴びながら、スキー場を直登し、やっとの思いで樹林帯に辿り着くことが出来ました。

樹林帯の中はこれまで以上の急登
しかし、苦難はここで終わりではありません。今度は、樹林帯の中のジグザグの急登が始まり、これまで以上にキツい戦いが始まります。


当然、これまでよりも勾配はキツく、段差も大きい上に、足元も不安定です。なので、脚のどこかがピキッとなって攣る頻度が格段に高くなっています。
思いっ切り脹脛が攣った!
急登が続き、これまでの痙攣対策で口の中が塩味で充満しています。なので、トレイル横に座り込み、この時のために持参していたペットボトルのコーヒーで、口の中を味変しながら休憩です。
すると、いきなり右脚脹脛を強烈な痛みが襲います。思いっ切り攣ってしまったようで、悶絶です。しかし、ちょうど通り掛かったランナーが右脚を伸ばしてくれ、何とかピンチを脱出することが出来ました。
この後、トレイルの真ん中で、両脚が攣って座り込んでいる女子ランナーを発見です。今度は逆にパパ隊長が助ける番です。先程と同じような感じで両脚を伸ばしてあげ、助け合いのリレーとなっています。
天はパパ隊長を見捨てず…

汗だくの戦いが続いていますが、ここで天の助けです。パパ隊長の完走を後押しするかのように、水の音が聞こえ、沢を発見です。
コップで沢水を掬い、キンキンに冷えた沢水を頭に3回掛けた後、ゴクゴクと喉に流し込みます。これで息を吹き返し、地獄の底から蘇った感じです。
ソラテラスに到着!
やっとの思いで急登を捻じ伏せると、視界が開け、ゴンドラ駅(ソラテラス)に到着です。いつの間にかガスに包まれ、強烈な陽射しを放っていた太陽が隠れているのに気が付きました。


ここまで2時間で約5.5Kmという超ノロノロペースです。次の奥志賀エイドまでは約8.5Kmで、関門時間の16時まで、残り2時間15分程になっています。関門時間に間に合うのか、心配になってきました…
冷たい飲み物で喉を潤したかったので、ここにいたスタッフに自販機があるのか聞いてみました。すると、自販機は1台しかなく、ゴンドラが動いていて観光客もいるので、ここでの購入は禁止となっているそうです。
我々が全部消費してしまう可能性があり、他に迷惑を掛けないようにという配慮だそうです。なので、持参していたペットボトルのコーヒーで我慢することにします。
せっかく稼いだ標高を吐き出す…

ソラテラスからは一旦下ることになります。
久しぶりに走ってみると、攣るような感じはありません。思ったより脚が動き、結構スピードも乗っています。
焼額山を越えれば、そこから奥志賀エイドまでの約4.5Kmは下りがメインです。なので、焼額山との戦いに勝利すれば、何とか関門時間には間に合いそうな感じです。

その後、ソラテラスからの下りが終わると、再びスキー場を竜王山山頂近くまで登り返すことになります。キツい勾配ではなく、ちょうど太陽も隠れているので、テンポよく登って行くことが出来ています。
焼額山山頂部へ

スキー場が終わると、樹林帯の中の緩やかなアップダウンを進みます。
その後、ややキツい登り勾配が続くようになりますが、それを何とか捻じ伏せると、焼額山山頂へと通じるトレイルに合流します。レースコース上は、ここが最高地点となるようです。


ここからは、山頂方面には向かわず、反時計回りで山頂の反対側に向かいます。そして、アップダウンを繰り返すようになり、登りは歩き、下りはゆっくりでも走り、少しでも時間を稼ぎます。
急勾配の下りが続くと結構キツい…
この後、焼額山山頂部を後にすると、結構な急勾配の下りが、奥志賀エイドまで続くことになります。
走るというより、下り勾配に無理矢理ドタバタ走らされているという感じです。そのせいか、太腿前部より、ハムストリングに負担が掛かっているようです。ピクピクする度に歩きを入れ、痙攣が治まるのを待つという展開を繰り返します。

その間、スマホの地図アプリで頻繁に場所を確認しますが、大して進んでいません。「まだかぁ…」とガックリしながら、耐え忍ぶ時間が続きます。
奥志賀エイド

ハムストリングの痙攣に耐えながら、奥志賀エイドを視界に捉えると、その手前で、全身にシャワーを浴びせて貰います。チョー気持ちいい瞬間です。
竜王エイド~奥志賀エイドの区間は3時間30分を予定していました。しかし、20分以上オーバーした3時間50分33秒での到着です。
貯金を吐き出してしまいましたが、まだ13分程は残っています。結果、ほぼ当初の予定に近いプランとなり、完走は最後の区間に託されることになりました。
なので、最終決戦に備え、椅子に座り、下記を補給しながら、アキレス腱~踝付近をマッサージし、股関節を中心にストレッチしておきます。そして、予定していた15分を1分近くオーバーし、完走を目指して出発します。
・バナナ1/3×1切れ
・きゅうりの漬物1切れ
・冷えたミルクティー3杯 →自販機があったが、これで満足!
・コンソメスープ1杯
今回はここまでになります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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