こんにちは!パパ隊長です。
今回は10月13日(日)~14日(月)に東京都で開催された『第32回日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)』についての投稿になります。
台風とコロナ禍で3大会連続中止となった後、去年と一昨年が大雨に祟られたレースでしたが、今年は秋晴れの予報です。思いっ切りレースを楽しむことが出来る条件がやっと揃い、8回目の完走を目指す戦いが始まります。
『前線基地』確保に向けて出発!
12日の起床は8時前で、朝食は食べず、前日に準備した荷物を車に詰め込みます。
そして、家内と長男に見送られ(娘はバイト、次男は寝たまま…)、10時45分頃出発です。しかし、結構車が混んでいて、12時20分頃、やっとJR武蔵五日市駅前の駐車場に到着し、無事に『前線基地』を確保することに成功です。
ちなみに、駐車場は1/3程を工事中で、最後の1台に滑り込み、直後に満車になっていました。来年はもっと早く出発しなければ間に合わないかも?
自由時間を堪能
ここからはパパ隊長の自由な時間が始まります。
まずは新宿駅に移動し、登山やランニングの店をパトロールした後、御徒町駅に移動です。こうして、『アートスポーツ』本店に乗り込んだ後は、御徒町駅~上野駅周辺をパトロールし、再び新宿駅に戻って来ました。そして、再びブラブラと新宿を散歩した後、武蔵五日市に戻ることにします。
『前線基地』に戻って来ると、時間は22時前になっていました。そして、歯磨きとトイレを済ませると、フリースを着込み、毛布と布団に包まります。その後、暫くゴロゴロしていると、いつの間にかそのまま寝込んでしまったようで、次に気が付いたのは、翌朝の7時前でした。
のんびりと過ごしながら”その時”を待つ
起床後、歯磨きとトイレを済ませると、コンビニに行って朝食の買い出しです。そして、車に戻って来ると、サンドイッチ・コーンポタージュで朝食を摂り、コーヒーを飲みながらザックへの詰め込みを始めます。
その後は、ゴロゴロしながら至福の時間を過ごします。しかし、絶好の天気ということで、早々に暑くなってきています。なので、車の窓を全開し、ドアも空けて風通しをよくすると、気持ちの良い時間をのんびりと過ごすことが出来るようになりました。
受付を済ませて本格的な準備を進める
時間も9時半を過ぎると、五日市会館に受付に向かいます。そして、参加案内の封筒とココヘリを見せ、ゼッケン、計測タグ、参加賞を貰い、駐車場に戻ります。
その後は、本格的に出撃の準備を進めることになり、ゼッケン・計測タグの取り付け、着替え、テーピング(膝、腸脛靭帯)を済ませます。そして、再びコンビニに買い出しに向かい、昼食のスパゲッティ、レース用のおにぎり2個、パック入りの白桃を購入です。
車に戻り、スパゲッティを平らげた後は、ソフトフラスクへの補給、ザックへの最後の詰め込みを済ませます。そして、寝転んでストレッチをした後は、最後ののんびりとした時間を過ごします。
12時になると、スタート地点の五日市中学校を目指して”出陣”です。すると、今回もザックの重さは感じられず、体調は問題なさそうな雰囲気です。
スタート前
五日市中学校に到着すると、今回も前回と同様にナンバーカードによりスタートブロックが決められています。
パパ隊長のナンバーカードは『D5069』で、頭の『D』がスタートブロックになっています。ちなみに、『S』、『A』~『F』のブロックがあり、ITRA(国際トレイルランニング協会)が発行しているパフォーマンスインデックス、2022年&2023年のハセツネCUP、フルマラソンの記録に従ってに振り分けられています(要は実力の順番)。ボーナスの査定みたい…
そうした中、12時半からの開会式に合わせ、五日市中学校のグランドに向かい、スタートブロックの『D』に並びます。そして、関係者の挨拶、ハセツネCUPの返還、選手宣誓、恒例の気合入れ等が終わると、上位のブロックからスタート位置に移動します。
第32回日本山岳耐久レースのコースマップ
下記が今回のレースのコースマップになります。
※地理院タイルにコース・エイド等のレース情報を追記して掲載
71.5Kmに及ぶ決戦の火蓋が切って落とされる
5秒前からカウントダウンが始まり、『ゼロ!』で歓声と共に、決戦の火蓋が切って落とされました。最初は歩きながら移動し、徐々にゆっくりと走り始めると、1分46秒後にスタートラインを通過です。
そして、周囲のランナーのスピードに合わせ、ムリをせず、調子を確かめるようにペースを刻みます。すると、駐車場を出発した時の感覚と変わらず、脚も軽快に動いていることが確認出来ました。まぁ、スタートとしては上々で、まずはひと安心といったところです。
眠くて身体が動かず、気力もない…
スタート直後からのロードが終わり、広徳寺を過ぎて登りのトレイルに入ると、いつものように渋滞に捕まってしまいます。約20分程、歩いたり立ち止まったりを繰り返していますが、その間、欠伸を連発するようになり、早々に睡魔に襲われてしまったパパ隊長です。
その後、渋滞が解消し、トレイルを抜け、今熊神社までのロードを走ることが出来るようになっても、頭がボーッとした感じが続き、身体が思うように動かなくなっています。更にマズいのは、頑張ろうと思う気力も削がれてしまったようで、仕方なく惰性で走っているような感覚です…
こうして、今熊神社に到着すると、長い行列の一員となり、今熊山を黙々と登って行くことになります。しかし、自分の意志で登っているというより、集団に流されているといった感じです。
続く今熊山~入山峠の区間も、思うようにペースは上がりません。練習なら普通に走っているような場所でも歩きが中心となっています…
何とかギリギリの状態を保つ
入山峠から先は急勾配のアップダウンが続く区間になり、ハセツネコースの中でも屈指の難関パートです。また、気温が高いせいか、ほとんど頑張っていなくても汗が噴き出しています。なので、飲み物の消費量も多く、飲み物を補給することの出来る第2関門(約42Km地点、月夜見山第2駐車場)まで足りるかどうかの心配もしなくてはいけなくなっています。
この区間、「冷たいビールを飲みたい…」、「涼しい場所でのんびりと寝たい…」と、ずーーーっと考えていました…
ただ、テンションが全く上がらない中でも、スタート直後なので、身体はノーダメージです。全体的にはやや遅れているものの、醍醐丸までは想定範囲内の遅れに留まっています。
ついに座り込んで休憩
15Km過ぎの醍醐丸には、予定の3時間半を10分近く遅れて到着しましたが、その少し前から、ランナー全員を応援してくれている歓声が聞こえています。そして、その声援に力を貰い、ハイタッチで応えながら醍醐丸を通過します。
ただ、その先の激下りを下り終えた場所で座り込み、初めて休憩することになります。ここまで何とか動き続けてきましたが、座って休憩したいという気持ちに勝てませんでした。
ひと息入れることにしますが、何をするでもなく、ただただ座っているだけのぼーっとした時間を過ごすことになっています。
コバンザメ作戦に活路を見出そうとするも…
立ち上がらなければ何も始まらないので、大きな集団が通り過ぎた後、意を決し、それにコバンザメしようと出発です。
本来、コバンザメ作戦は、先行するランナーに引き離されず、付いて行こうとする気持ちがあって成り立つ作戦です。しかし、そういう気持ちが潰えてしまっているので、早々に置き去りにされてしまいました。
こうして一匹狼にされると、”楽”をしようと考えるばかりで、座り込んで休憩することに抵抗感がなくなり、頻繁に休憩しようと思うようになってきます。実際、歩く時間が長くなってきていて、常に座って休憩出来る場所を探しているような時間が続いています。
依然としてペースが上がらず、ダメダメのまま連行峰(18Km手前)に到着したのは、17時半前です。ちょうどお腹も空いてきたので、パウンドケーキとルマンドを補給しながら、コーヒーで喉を潤します。
また、ペースが悪い上にやや冷えてきたので、長袖シャツを着込みます。更に、こらからの夜間走行に備え、ヘッドライトと腰ライトもここで点灯です。
奇跡の復活か?
連行峰を出発して暫くすると、コーヒーが効いたのか、これまでボーッとなっていた頭が急にスッキリとしてきました。頭の中の霧が一気に晴れたような感じです。
すると、三国峠までは下りがメインということもあり、徐々に身体も動くようになってきました。そもそも、ここまでほとんど戦っていないので、脚もスタート前とほとんど同じ状態に温存されていたせいか、軽快さも戻って来ました。
その後、三国峠を過ぎると、軍刀利山、熊倉山への急登も何とか捻じ伏せることに成功です。また、緩やかな下りは自分の意志で走ろうという気持ちが湧き上がるまで復活してきました。まだ万全には程遠い状態ですが、”戦う気持ち”が復活したことが何より嬉しく感じられます。
そして、ここから先の巻き返しを誓いながらゆっくりでも駆け抜けると、第1関門(浅間峠)の明かりを視界に捉え、後押ししてくれる歓声が聞こえるようになってきました。
第1関門(浅間峠)に到着するも…
スタート~第1関門(浅間峠)の約22.7Kmは5時間を予定していましたが、5時間42分36秒での到着です。
まずは腹ごしらえということで、おにぎりを食べようとしますが、口に含んだだけでも気持ちが悪く、飲み込むことが出来ません。なので、ペットボトルのお茶で流し込みますが、全く食べるペースが上がりません。結局、2個持参していましたが、1個半でギブアップするハメになっています…
ここまで、胃の不調は全く感じられませんでしたが、このおにぎりで一気にムカムカし始めてしまいました。やっと睡魔に打ち勝ち、調子もテンションも上向いた矢先でしたが、残り50Km近くを残し、最悪の状況になってきました…
覚悟を決めて出発!
13時にスタートして6時間近くが経過しています。ここから約42Km地点の第2関門(月夜見山第2駐車場)までは約19.5Kmあり、関門時間の翌4時までは9時間程です。
普通なら全く問題はありませんが、こういう状況になると、時間が読めなくなります。ただ、歩く時間や休憩する時間が増えることは間違いないので、防寒対策のため、パーサライトジャケットを着込んでおくことにします。
そして、最後にペットボトルのお茶をソフトフラスクに補給し、ストックの準備を終えると、予定していた20分を5分近くオーバーし、覚悟を決めて出発です。
今回はここまでになります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
|