今回は、スタートの号砲が鳴り、スタートラインを越えたところで終了した前回の投稿の続きになり、スタートから25Km地点までのレース前半戦の内容をお伝えしたいと思います。
そして、下記が今回パパ隊長が参戦する東京マラソン2023のコースマップになります。
スタート~10Km
スタートラインを越えてゆっくりと走り始めると、まずパパ隊長の行く手を遮ったのはビニールポンチョです。スタートを待っている間の防寒に着ていたビニールボンチョが散乱していて、それが脚に絡まって転びそうになっているランナーがいる中、それを避けるために左右に動いたり、スピードをアップダウンしたりしなければなりません。それにしても、マナー悪過ぎです…
今日は1Kmのペースとして8分程度を予定していて、休憩等を含めて6時間前後での完走を目指しています。しかし、そういった思惑は一瞬にして吹き飛び、周囲のペースに押し流され始めています。8分/Kmのペースだと、遅過ぎて周囲のペースに合わず、他のランナーと接触しそうで怖い感じがするので、仕方なくペースを上げ、1Km地点でラップを確認すると6分35秒になっています。想定外に速いペースなので、ペースを落とそうと思いますが、2Km地点で確認しても、ほぼ同じペースを維持しています。ただ、右脚ハムストリングに違和感もなく、体も軽く、軽快に走れているので、暫くはこのペースで様子を見ることにします。
こうして、周囲のペースに押し流されながらスタートから想定以上のペースを確保しているとはいえ、ほぼ全員のランナーに抜かれています。なので、なるべくジャマにならないよう、コースを変更せず、道路の端を真っ直ぐに走るようにしています。ただ、パパ隊長より遅いランナーはいないので、あまり前を気にする必要はなく、これまでの東京マラソンでは眺めることの出来なかった景色をのんびりと眺めることが出来ています。
また、仮装しているランナーも時々見掛けますが、最初に参加した2011年と比べると、かなり少なくなっているように思います。そうは言っても、やはり仮装ランナーは絶大な人気があり、この時間帯は暫くの間、忍者と前後しながら走ることになりましたが、「忍者ーっ!」、「忍者、頑張れーっ!」と声援が飛んでいます。全力で走ることが出来ないと分かった時点で、「それなら仮装か?」とも思いましたが、仮装を準備する程のモチベーションはありませんでした…
こうしている間、4時間のペーサーとその集団がパパ隊長の横を通り過ぎて行ったので、「一緒に行きてぇなぁ…」と思いましたが、ここは我慢です。前回は同じような場所でパパ隊長がイッキに抜き去ったのですが、今回は見送るしかありません。
5Km~10Km
新宿から下りが続く靖国通りを走り抜けると、5Km地点の最初のエイドでポカリスエットを補給します。それ以降、2~3Km間隔にあるエイドでは、ポカリスエットか水を必ず補給することになります。
スタートからずっと6分40秒位のペースが続いている中、後楽園で一旦立ち止まり、家族に想定よりかなり速いペースである旨をLINEで連絡します。すると、アプリでパパ隊長を追跡しているようで、茅場町駅での最初の待ち合わせ時間が、予定より早くなりそうなことは共有出来ているみたいです。
このように、東京マラソンでスタート後に立ち止まったり、写真を撮ったり、LINEで連絡したりしたのは、この瞬間が初めてです。この後も、何度も立ち止まって写真を撮り、LINEで家族と連絡を取りながらのレースとなりますが、ピリピリとした雰囲気のないレースも悪くはないと思い始めています。
ここまで想定以上のペースを維持しているとはいえ、余裕でラップを刻んでいるので、もっともっと本来の自分のペースで駆け抜けたい気分が徐々に膨れ上がって来ています。ただ、今回は6月の『DEEP JAPAN ULTRA 100』に向けての練習であることを改めて肝に銘じ、悔しい思いをぐっと抑え、これまでのペースを維持することに専念します。
この区間、6Km地点の飯田橋駅を過ぎると、12Km地点の神田駅付近まで、前回走った2018年とは違ったコースになっています。その分、後半の品川駅折り返しが手前の田町駅折り返しに短縮されています。
10Km~15Km
順調にペースを維持しながら、10Km地点のエイドに合わせ、予定通りにアミノバイタルを補給します。これ以降も、事前に決めていたエイドの前に予定通りに補給し、エイドの水分で口の中をスッキリさせる作戦です。
この区間では、14Km地点の茅場町駅での家族との待ち合わせがイチバンの楽しみであり、重大なミッションも託しています。というのも、今回は6時間前後で完走の予定なので、確実に腹ペコになることを想定し、おにぎりを差し入れして貰うことにしています。また、今回のメンツも前回と同様に家内と長男&次男で、娘はパパ隊長よりバイトを選んだようで、前回は部活に負けているパパ隊長です。
ホントは颯爽と走る姿を家内と娘に見せ、「カッコイイ」と言わせたいのですが、今回はそういった走りを見せることが出来ないので仕方ありません。いつでも、男子は女子に「カッコイイ」と思われたいのですが…
前回はサブ3.5を目指してのタイムアタックの中、家族を見付けることが出来ずに通り過ぎましたが、今回はゆっくりと探す時間もあり、無事に巡り合えることが出来ました。そして、暫く立ち止まって話をしながら元気を貰い、梅と昆布の混ぜご飯の『愛妻おにぎり』を受け取ります。また、そのおにぎりにはハートの海苔が貼り付けてあり、そのハートに「チュッ!」とした後、おにぎりを食べながら歩き始めます。しかし、ネックウォーマーと手袋を渡そうと思っていたことを思い出し、すぐに引き返して身軽になり、改めてこれからの戦いに挑みます。
ちなみに、家族と合流する直前、男子のトップ集団とすれ違い、その中に大迫選手がいたのを見付けました。また、この少し後には、女子の日本人トップでゴールした松田選手とすれ違うことが出来ました。
15Km~20Km
家族と別れた後、これまでのペースを淡々と刻む戦いに戻ることになり、17Km地点のエイドで水と一緒に塩飴を補給します。
そして、この区間のメインは浅草寺の雷門と東京スカイツリーで、多くのランナーも立ち止まって写真を撮っていて、パパ隊長もその仲間に入れて貰います。そうした中、BANDAIのビルには『プリキュア』が貼り付けてあるのが目に入って来ました。20周年だそうで、幼い頃の娘と一緒にテレビを見たり、映画に行った昔の思い出が蘇って来て、「あぁ、懐かしいなぁ…」と思ってしまいます。
また、この付近で一緒になった仮装ランナーはマックのフライドポテトとミニオンで、やはり沿道の声援が集中しています。
こうして20Km手前までやって来ると、深刻ではありませんでしたが、これまで我慢していたトイレに向かうことにします。戦うレースなら『ゴールまで我慢』の一択ですが、今回は躊躇なく立ち寄ることが出来ます。こうしてスッキリすると、後半に向けての不安要素は全くなく、蔵前橋を渡って清澄通りへと向かいます。
20Km~25Km
20Kmを過ぎて清澄通りに入ると、歩き始めているランナーが目立つようになってきました。
そして、この辺りはいくつかの小さな橋があり、その登りはペースが落ちたり、歩いたりしているランナーが多くなっているのですが、トレイルランナーのパパ隊長としては、この程度のアップダウンはほぼ平坦と同じです。ペースを落とすことなくイッキに登り、下りでペースアップを繰り返すことになります。
ちなみに、5Km毎のラップタイムでは、31分11秒という最速タイムを記録しているのがこの区間です。
これまでは、抜かされる方が多かったので、あまり前を気にする必要はありませんでしたが、景色を眺めながら走っていると、歩いているランナーや遅いランナーに追突しそうになることがあります。
スタートからここまで、圧倒的に抜かされる側でしたが、この辺りから風向きが変わったようで、徐々に抜かす側に回るようになってきました。前半、パパ隊長をガンガン抜いて行ったランナーの一部が、ペースを維持出来ずに力尽き始めているのでしょうか?
その後、中間地点で時間を確認すると、2時間25分弱ということで、このままなら、予定より1時間以上速いゴールになりそうです。また、22Km地点のエイドでは、おにぎりのおかげで空腹感はありませんが、予定通りにカロリーメイトゼリーを補給し、完走に向けて万全の状態を整えておきます。
今回はここまでになります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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