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写真家Kazushi の撮影日記 その1 − Forest in the rain −



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投稿者 Kazushi

こんにちは。写真家のKazushiです。写真を撮ってみよう!と10年ほど前から4年ほど写真学校に通いその後は日本各地を廻り、あるいは都内近郊を歩いて写真を撮っています。撮った写真はSNSで紹介したり個展を行ったり写真集にまとめています。 このブログでは皆様にそのような写真をご紹介すると共に、今まで学んできたものの中から「Raw現像とレタッチ」「インスタ映えする写真の撮り方」などもご紹介していきたいと思います。さて、初回は「Forest in the rain」のご紹介です。 今年3月青山のギャラリーで個展を開催し展示したシリーズです。※この記事内の写真はクリックによって拡大されます

 

今はちょうど梅雨のシーズンですがこの時期は写真を撮っていても、うっとおしい日々が続きます。傘をさしながらの撮影は疲れるし機材、身体も濡れてしまいますが、強い光がないため嫌味のある強いコントラストは生まれず、森において木々の葉は水分を含み美しい表情を生み出します。

風景写真を撮るうちにそれらに気づき雨の日を狙って撮りにいくようになりました。これらの写真は志賀高原及び裏磐梯で撮っています。時期は2022年の6月から10月くらいですが、どういうわけか梅雨時期には雨があまり降らず、そのためほとんどの作品は8月後半から10月に撮っています。このような写真を皆様に見せると「山奥、深いところで撮ったのですか?」と聞かれることがありますが、実際は車道からか一般の観光客が入る遊歩道から撮っています。雨の日は観光客が少ないので撮りやすい。

余談ですが、昨年7月これらの写真を撮っていて熊と鉢合わせしました。車道に車を停めて歩きながら撮っていたところ、いきなり右側の崖から熊が飛び降りできました。その距離10mくらい。よく「熊にあったらこうすべき」みたいな事がネットに書かれていますが、とてもそんな余裕はありません(何が起こったのか状況の理解がすぐに出来ない) 熊の方も驚いたらしく、お互いに2秒くらいフリーズした後に熊は左のガードレールを越え谷に飛び降りていきました。 動物園でしか熊は見たことがないですが、野生の熊はほっそりしていて敏捷です(動物園の熊はメタボ?)

このような感じで写真を撮っています。 ただ、土砂降りの雨の中、熊の出るところに一緒に写真を撮りにいきましょう!と誘っても誰も付き合ってくれませんので孤独ですが。

さて、写真を撮ることは楽しいことです。 晴れた日の有名な絶景スポットで撮るよりも「自分の風景」を探して撮ることのほうが楽しいと思います。 皆様も機会がありましたら是非試してみてください。おしまいに写真展の時に掲示したこの作品の制作コンセプト(ステートメント)を載せておきます。

(ステートメント)
南北に長く、周りを海に囲まれた温帯に位置する日本列島には豊かな自然があり四季がある。その季節は二四節気という言葉があるようにほぼ2週間で変わっていくと言って良い。そして一雨ごとに、という言葉があるように季節は天候によって、雨によって運ばれてくる。森において雨は季節を運ぶとともに、その前の季節のものを洗い流しそして新しいものを瑞々しく創り上げる。そのような雨の森の美しさをモノクロームの世界で作り上げてみた

 



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