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男旅あるぺん隊 in 白砂山



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投稿者 パパ隊長

こんにちは!パパ隊長です。
今回は、久しぶりに男旅あるぺん隊のフルメンバー(パパ隊長、長男・Y太、次男・R太)が集結し、7月29日に登った白砂山登山の様子をお伝えします。
白砂山は、長野県・新潟県・群馬県の3県の境に跨り、野反湖の東に位置する山で、日本二百名山、越後百山、信州百名山、ぐんま百名山に選定されています。

 

出陣!

7月28日の20時半、自宅を出発です。
まずは近所のコンビニで買い出しを済ませ、中央道・八王子ICを目指します。その後は、八王子IC→<中央道>→<圏央道>→<関越道>→渋川伊香保ICと走り抜けます。そして、渋川伊香保ICからは、国道145号線等の一般道を経由し、道の駅あがつま峡に到着したのは23時50分で、ここで就寝です。
翌朝の起床は4時半で、Y太とパパ隊長でトイレを済ませた後、R太はいつものように寝たままで出発です。そして、引き続き国道145線等を走り、途中のコンビニで食糧の買い出しを行った後、長野原草津口駅付近からは、国道292号線・国道405号線で野反湖を目指して北上します。そして、国道405号線が行き止まりとなっている場所まで走ると、そこには白砂山登山口のある駐車場があり、時間は5時40分になっています。

 

白砂山登山ルート

下記が今回歩いた白砂山登山のルートになります。
白砂山登山ルート
※地理院タイルに登山ルート・登山情報を追記して掲載

 

白砂山登山口を出発!

駐車場に到着すると、まずはR太を起こしますが、いつものように反応がありません。その間、Y太とパパ隊長は着替えを済ませた後、Y太はおにぎり1個、パパ隊長はおにぎり2個を平らげて朝食とします。また、Y太は地図を取り出し、今日のルートを予習しているようです。
その後、引き続きR太を起こし続け、やっと目覚めると、のんびりと着替えた後、おにぎり1個で朝食を済ませています。
こうして登山の準備を済ませると、パパ隊長がトイレに行っている間、トンボを捕まえている兄弟です。その後、登山口の手前にあるテントで登山届を提出すると、6時16分、白砂山登山口を出発です。
白砂山登山口を出発!

 

ハンノキ沢の渡渉

登山口を出発すると、熊笹の中に続く結構な勾配の登りとなり、R太が先陣を切り、かなり速いペースで飛ばしているので、「R太、ゆっくり行けよ」と声を掛けておきます。その後、トラバースのような登山道となり、勾配はほぼ平坦です。
それが終ると下りが始まり、結構な勾配で下って行くことになり、山側には苔が群生しています。そして、下りの終点がハンノキ沢で、半分は渡渉で、残り半分は橋を渡ることになります。
ハンノキ沢の渡渉
ハンノキ沢を突破すると、いきなりの急登となり、一旦勾配が緩くなりますが、再びの急登になると、「うーーーっ!」というY太の呻き声が早々に聞こえています。相変わらずR太が飛ばしていて、かつては、Y太・R太・パパ隊長の順番がほとんどでしたが、今日は逆転しています。
そして、これまでは腰の辺りまでの熊笹でしたが、登山道も狭くなり、身長を越えるような熊笹の中を進んで行くようになります。

 

地蔵峠&地蔵山

地蔵峠に到着すると、標識に『切明 和山』とあるように、切明温泉・和山温泉といった秋山郷方面と、我々が目指す白砂山へと向かう『ぐんま県境稜線トレイル』の分岐点になっています。
地蔵峠からは、これまでよりも急勾配の登りが続くようになります。また、木の根も多くなり、段差も大きいので、Y太の呻き声も大きくなっていますが、R太は軽快に飛ばしています。その後、一旦緩やかになってひと息つきましたが、すぐに急登となり、時々立ち止まって水分補給をすると、がぶ飲みする量が多く、想定より消費するスピードが速くなっています。その間、「R太、ひとりで行くなよ」と釘を刺しておきます。
地蔵山山頂

7時9分、地蔵山山頂(標高1802m)に到着です。
危うく素通りするところでしたが、木の幹に『地蔵山』と書かれた標識が巻き付けてあり、辛うじて気付くことが出来ました。そして、登山道から外れた展望台のような広場がありますが、周囲の木々の背が高く、展望はほぼゼロです。

 

水場入口

地蔵山山頂を出発すると、緩やかにアップダウンする稜線歩きが続くようになります。この辺りは『シラビソ尾根』というらしく、熊笹が登山道に覆い被さるように茂っている場所も多くあり、熊笹が朝露で濡れているせいで、ズボンが結構濡れてしまいます。
木の根の階段が続く急登

稜線歩きが続いていましたが、そのうち山腹をトラバースするように進んだ後、やや勾配が急な登りになります。この後、小刻みにアップダウンを繰り返した後、これまでになかったような急登が出現すると、木の根が階段のようになっていて、「うーーーっ!」というY太の呻き声が大きくなっています。この急登の中、ガンガン飛ばすR太の姿が見えなくなっていて、暫く進むと、座って休憩しながら待っています。一本道なので迷うことはないと思いますが、「勝手にひとりで先に行くなよ。一緒だよ」と注意しながら、ここでも水分補給を済ませます。
水分補給が終わると、相変わらずR太が先陣を切って進み始めますが、注意が効いたのか、これまでよりもスピードは抑えているようで、R太の姿を視界に捉えることが出来ています。
その後、やや広くなっている場所に出ると、そこが水場への入口になっていて、往復10分程ということです。想定よりも水分を消費するスピードが速くなっていますが、まだまだたっぷりと残っているので、水場はパスします。また、水場方面とは逆方向には、少しだけ展望が開けた場所があり、そこからは眼下に野反湖を眺めることが出来ています。
眼下に広がる野反湖

 

堂岩山山頂

水場入口からは、足元に岩がゴロゴロ転がる結構な急勾配となり、その後は、緩急の登りの繰り返しが続きます。そして、堂岩山山頂の手前まで登って来ると、朝露に濡れた熊笹が登山道に覆い被さり、ズボンが濡れますが、ガッツリと汗をかいてるので、これがヒンヤリと気持ち良く、意外に助けられます。
堂岩山山頂

8時18分、堂岩山山頂(標高2051m)に到着し、初めてザックを下ろして休憩することにします。しかし、ここからの展望もよくはなく、木々の隙間に周囲の峰々が僅かに眺めることが出来る程度です。すると、Y太が地図を取り出し、堂岩山山頂から白砂山山頂までのルートを指で辿っているので、帰りのルートはパパ隊長が指で辿って教えておきます。

 

堂岩分岐から始まる稜線歩き

堂岩山山頂を出発すると、ほぼ平坦な登山道となり、それが終わると、緩やかな下りが始まります。すると、周囲の樹林帯が低くなり、白砂山山頂へと続く稜線の展望が開けてきました。白砂山に来た最大の目標がこの稜線歩きですが、ただ、結構なアップダウンがあるので、ここからが正念場になります。
白砂山山頂へと続く稜線
360度の展望が広がる稜線歩き

堂岩分岐に到着すると、ここからは完全に森林限界を越え、360度の展望が広がる稜線歩きが始まります。ただ、その絶景と引き換えに、これまでは樹林帯に遮られていた直射日光をモロに浴びるようになります。
かなり暑さを感じますが、解放された稜線歩きに、「超気持ちええなぁ!」という感じでテンションが上がるパパ隊長です。そして、稜線歩きはハイマツと熊笹の中を進んで行き、暫くすると、どんどん下って行くようになります。その後、鞍部に到着すると、堂岩池という小さな池があり、クロサンショウウオがいるらしいですが、かなり濁っていて、生物が住んでいるような雰囲気はありません。

 

猟師ノ沢ノ頭

堂岩池を過ぎると、登り基調の緩やかなアップアップを繰り返しながら標高を上げていくことになります。周囲は熊笹からハイマツを中心とした灌木地帯を進むようになり、登山道の道幅が狭く、その上、灌木が登山道に覆い被さるように茂っているので、それを掻き分けるようにしながら進むと、そのピークが猟師ノ沢ノ頭になっています。
登山道に覆い被さるように茂っている灌木地帯
猟師ノ沢ノ頭

ここでひと息入れることにして水分補給をしていると、地図を取り出して確認するY太です。そして、白砂山から北方面に続く稜線上に日本二百名山の佐武流山が聳えています。地図上、白砂山~佐武流山の区間に登山道は記載されておらず、通常は切明温泉からの往復コースで登ることになりますが、結構なロングコースです。

 

金沢レリーフの岩場

猟師ノ沢ノ頭からの激下り
猟師ノ沢ノ頭を出発すると、激下りが始まります。「R太、ゆっくりよ」と釘を刺しておいたので、軽快なペースで下ってはいますが、時々後ろを振り返って気にしているようです。これまで、本来得意な登りもペースが上がらなかったY太ですが、激下りになると、極端にペースダウンしてしまっていて、後ろから見ていると、とにかくバランスが悪い感じです。

その後、猟師ノ沢ノ頭からの激下りが終わると、一旦緩やかに登り返した後、再び激下りが始まります。そして、激下りが終わった先には、金沢レリーフの岩場が立ちはだかり、行く手を遮っています。
すると、先陣のR太は手前で立ち止まり、どういったコースで金沢レリーフの岩場を突破しようか考えているようです。そして、出した答えは、トラバースすることなく、岩場の上を正面突破するルートに決めたようで、慎重に足場を確認しながらゆっくりと進み、最後は後ろ向きになりながら下っています。そこまでする必要はないのでは…

 

白砂山山頂に向けての最終決戦開始!

金沢レリーフの岩場を突破すると、緩やかに鞍部まで下った後、白砂山山頂に向けての標高差180mの急登が始まります。すると、相変わらずペースが上がらず、呻き声と共によく立ち止まっているY太です。パパ隊長にとっては、この急登自体より、Y太の後ろを歩いているせいで、そのスローペースに付き合わされ、自分のペースを刻めない方がキツく感じるようになってきています。
白砂山山頂に向けての標高差180mの急登
こうして急登が続く中、先行していたR太が待ってくれていて、我々が追い付くと、「さぁ、もうちょっと…」、「行くぞ!」と偉そうに声を掛け、颯爽と歩き始めています。しかし、R太の気合の掛け声もY太には届かなかったようで、再び歩き始めても相変わらずペースが上がらないY太です。

その後、ヘトヘトといった感じでY太とパパ隊長が急登を捻じ伏せ、「やっと終わったか…」と思いましたが、その先には、まだ緩やかなアップダウンの稜線が続いているのが目に入って来ました。すると、この”ニセピーク”に騙されたR太が座って待っていて、「もうちょっとで山頂かと思ったら、まだまだ先だった…」と言っています。
最後は緩やかなアップダウンの稜線を進み、先行していたR太が、「やったーっ!」と叫ぶ声が聞こえてきました。なので、「Y太、そこで終わりだぞ」と教えると、「おっ!」と声を上げ、ここで一気にペースが上がり、「着いたーっ!」と、今度はY太が叫ぶ声が聞こえてきました。

 

白砂山山頂

白砂山山頂でガッツポーズ!
9時45分、白砂山山頂(標高2140m)に到着です。
山頂からは360度の展望が広がっていて、白砂山山頂から先の稜線は、地図には登山ルートが記載されていませんが、『ぐんま県境稜線トレイル』としてルートが繋がっています。
ちなみに、『ぐんま県境稜線トレイル』は群馬県と新潟県・長野県の県境に位置する山々の稜線を繋ぐ100Kmを超える国内最長のロングトレイルだそうです。東はJR上越線・土合駅、西は国道144号線上の長野県上田市と群馬県嬬恋村の県境に位置する鳥居峠を繋げています。この全ルートを走破するトレランレースが開催されないかな?
白砂山山頂から先の『ぐんま県境稜線トレイル』
日本二百名山・佐武流山

北方面に目を向けると、大きな山容の佐武流山が聳え、登って来た方面には、堂岩山山頂までの往復ルートと、下山ルートとして歩こうと思っている堂岩山~八間山の稜線を眺めることが出来ます。また、南西~南東方面にも目を向けますが、遠くの峰々は完全に霞んでしまっています。本来なら、草津白根山、浅間山、榛名山、赤城山、谷川岳といった群馬を代表する峰々を眺めることが出来るはずですが…
展望巡りから戻って来ると、湯を沸かし、Y太はカップヌードルカレー・白米、R太は白米+ハウスバーモントカレーでカレーライス、パパ隊長はカップヌードルスパイシーカレー(大)・五目ご飯を平らげ、Y太とパパ隊長でゆで卵のカンパイです。また、食後は、いつものように、Y太が抹茶ラテ、パパ隊長がキャラメルマキアートで一服です。
こうしている間、次々に登山者が到着していて、その度に、「お疲れ様ーっ!」とR太が声を掛けています。そして、堂岩分岐で抜かしたご夫婦が到着すると、「お兄さん達、速いねぇ!」と声を掛けてくれています。すると、見覚えがある人だったのでY太が反応し、「山、終わったら、お風呂。お風呂、終わったら、青(青色の看板のローソンのこと)。青、終わったら、ゲーム!」と声を上げ、それをR太が通訳して伝えています。

 

白砂山山頂~八間山山頂の稜線歩きへ

白砂山山頂~八間山山頂の稜線歩き開始!
山頂で約1時間を過ごした後、下山ルートで最後のピークとなる八間山を目指して出発することにします。
そして、最初のうちは、”ニセピーク”に向けて緩やかにアップダウンを繰り返すトラバースを進んで行くことになり、”ニセピーク”を過ぎると、散々に痛めつけられた急登が激下りとなって待ち受けています。段差の大きな場所は、体を低くしたり、木の枝を掴んだりしながら、ゆっくりと慎重に下って行くY太ですが、ただバランスが悪く、転ばないまでも、よく体勢を崩しています。また、R太も激下りはどちらかと言えば得意ではないので、パパ隊長が監視可能な目の届く範囲を進んでいます。

こうして、”ニセピーク”からの激下りに何とか打ち勝ち、鞍部から緩やかに標高を上げると、金沢レリーフの岩場に到着です。すると、相変わらず慎重ですが、下りの時よりは余裕を持ってR太が突破すると、Y太もそのルートをトレースしながら続いています。
金沢レリーフの岩場とのリターンマッチ

 

堂岩分岐に戻って来た

ここからは猟師ノ沢ノ頭に向けての急登が始まりますが、白砂山山頂に向かう時には、二段階の激下りだったので、逆方向となったこれから先は、二段階の急登に挑むことになります。そして、Y太の呻き声を聞きながら何とか最初の急登を捻じ伏せますが、今度は雲が切れ、直射日光をモロに浴びながら、再び急登に挑むことになります。すると、汗が一気に噴き出して来て、Y太の呻き声も大きく響き渡り、何度も立ち止まるようになっています。
猟師ノ沢ノ頭に向けての急登

汗だくになって猟師ノ沢ノ頭に到着すると、麦茶をがぶ飲みしながら水分補給し、猟師ノ沢ノ頭から先は、これまでのような激下りや急登ではなく、緩やかなアップダウンが堂岩分岐まで続くようになります。しかし、そのアップダウンがこれまでよりキツく感じる要因が直射日光で、緩やかでも登りの時はガッツリと堪えます。

 

中尾根ノ頭

休憩することなく堂岩分岐を出発すると、熊笹の中をトラバースするような登山道を進みます。最初のうちは緩やかに登って行きますが、下りが始まると、稜線歩きが続くようになります。
緩やかな稜線で、展望が開けているので、気持ち良く歩くことが出来ますが、何しろ直射日光が最大の敵となって立ちはだかっています。ただ、風が吹けば、思った以上に涼しいので、その瞬間だけは助かります。そして、振り返ってみると、全開の白砂山山頂とその稜線を眺めることが出来ています。
全開の白砂山山頂とその稜線
平和な稜線歩きだが…

ほぼ平坦だったり、緩やかな下りが続く平和な稜線歩きですが、刈り払いされた熊笹の葉や茎が災いの元になっています。というのも、熊笹の葉により、登山道にある窪みや岩が隠されてしまい、それに嵌ったり、躓いたりすることが多く、何度も転びそうになり、緩やかでも油断が出来ません。また、熊笹の茎は滑り易く、時々ズルッとなってしまいます。
緩やかだった稜線歩きですが、徐々に中尾根ノ頭に向けて登りが続くようになります。急勾配ではありませんが、直射日光をモロに浴びての登りなので、結構堪えます。そして、中尾根ノ頭に到着すると、先着していたR太が、「この道、楽勝!」と余裕のようですが、「でも、滑る…」と、文句もあるようです。
中尾根ノ頭

 

黒渋ノ頭

中尾根ノ頭を出発すると、暫くは緩やかな稜線歩きが続きます。しかし、徐々に下りが始まると、樹林帯に突入するようになり、結構な勾配の下りが続き、どんどん下って行きます。すると、今度は、刈り払いされた熊笹の葉が木の根を隠していて、それに躓き、相変わらず油断が出来ません。それでも、最初のうちは、樹林帯で直射日光が遮られるようになり、やっと楽になったかと思いましたが、風が全く通らなくなり、結局暑いままが続いています。
激下りもひと段落すると、暫くは鞍部を緩やかなアップダウンで通過した後、黒渋ノ頭に向けての急登が始まります。それでも軽快に飛ばし、衰えを見せないR太ですが、Y太はグダグダでサッパリな様子です。
黒渋ノ頭

その後、大苦戦した急登がやっと緩やかになると、その先が黒渋ノ頭で、先着していたR太が待っています。中尾根ノ頭からは約150mを下り、黒渋ノ頭へは約100mを登り返しています。そして、水分補給をしながら地図を取り出し、これから先のルートを指で辿って教えます。
黒渋ノ頭からは、再び樹林帯を抜け出し、まずは緩やかに下った後、熊笹の中の稜線歩きが続くようになります。稜線のアップダウンの勾配はそれ程急ではありませんが、登りが始まると、Y太からは呻き声が漏れるようになり、時々立ち止まり、何かを掴もうと探しているので、全くペースが上がりません。更に、直射日光による暑さがハンパなく、遅いY太のペースに付き合い続けているパパ隊長も、グダグダになってきました…

 

八間山山頂

やっと稜線の先に八間山山頂
稜線歩きのアップダウンを繰り返しながら、やっと稜線の先に八間山山頂を眺めることが出来るようになってきました。なので、「Y太、あそこだぞ」と声を掛けて教えますが、「重いよ…」と力なく呟くY太です。そして、最後は熊笹の中の急登が待ち構えていて、一歩一歩、黙々と登って行きます。

その後、何とか急登を捻じ伏せ、池ノ峠駐車場方面への分岐を過ぎると、13時43分、八間山山頂(標高1935m)に到着です。
まずは記念写真を撮り、山頂を過ぎた先にある木陰に移動し、ザックを下ろし、座り込んで休憩することにします。そして、地図で下山ルートを指で辿り、コースタイムは1時間25分となっているので、「3時過ぎには車に着くよ」と伝え、「あとは下りだよ」と教えます。
八間山山頂
かなり遠くになった白砂山山頂とその稜線

ちなみに、山頂から南西~南方面に目を向けると、草津白根山と浅間山と思われる山容を眺めることが出来ます。南~南東方面には、榛名山が聳えていて、肉眼では薄っすらとギリギリ確認出来ます。北方面には、かなり遠くになった白砂山山頂とその稜線を眺めることが出来ていて、「このクソ暑い中、結構な距離を歩いて来たんだなぁ…」という思いです。

 

駐車場を目指して下山開始!

八間山山頂を出発すると、すぐに池ノ峠駐車場方面への分岐を通過します。すると、ここまで歩いて来たルートに、「ダメッ!」と怒りをぶつけるY太です。
こうして分岐を過ぎると、すぐに樹林帯に突入して下りが始まり、結構な急勾配が続くようになると、大きな段差も時々出現しています。また、「ゴロゴロ…」と、かなり大きなカミナリの音が、時々聞こえてくるようになっています。
大きな段差以外は、緩急の下りが続き、急勾配になると、Y太は何かを掴んで下ろうとし、バランスも悪く、しょっちゅう躓いたり、よろけたりしています。そして、急勾配が終わると、緩やかな下りが続くようになってきますが、これまでのペースが染み着いているのか、トボトボといった感じでペースが全く上がらないY太です。
緩やかな下りが続くようになってきた…

この後、野反湖見晴を通過し、標識には、『八間山山頂まで1.3Km』『池ノ峠駐車場まで1Km』とあり、「あと『1』」と声を上げ、人差し指を立てているR太です。すると、その『1』に反応して元気が出たのか、Y太のペースが少し上がっています。
野反湖見晴からは、ほぼ平坦な熊笹の中の登山道を含め、緩やかな勾配の下りが大半なので、結構歩き易い時間が続きます。そして、『1』でテンションの上がったY太がR太を追い駆け、離されることなく付いて行っています。
その後、茅ノ尾根の標識を確認すると、『池ノ峠駐車場まで0.3Km』とあったので、「Y太、ちょっとだよ」と教えると、更にペースアップしています。そして、「やったーっ!」と叫ぶR太の声が聞こえ、樹林帯の先が開けると、池ノ峠駐車場に到着です。

 

池ノ峠展望台

池ノ峠駐車場からは、池ノ峠展望台を経由する登山道へと向かいます。そうなると、久しぶりの登りとなり、階段が続くことになります。それでも、ゴールが近くになっていると思っているので、兄弟揃って軽快に登って行っています。そうした中、ガッツリと陽射しが降り注いでいますが、カミナリの大きな音が短い間隔で響き渡っています。
その後、池ノ峠展望台に到着すると、そこにはベンチがあり、先着していたR太が座って待っています。そして、野反湖の展望はというと、木々に邪魔されて全開ではなく、途中の階段で振り返った時の方が良かったような気がします…
木々に邪魔されてしまった野反湖の展望
池ノ峠展望台を出発すると、最初は階段の下りが続いた後、熊笹の中の激下りとなり、眼下に登山口の駐車場を発見です。すると、「あったーっ!」と叫び声を上げたY太はロックオンしています。その後は、これまでにないようなパフォーマンスを発揮しながら激下りを捻じ伏せ、パパ隊長は置き去りにされてしまいました…

 

白砂山登山口に無事到着!

白砂山登山口に無事到着!
15時9分、白砂山登山口に無事に戻って来ました。

そして、車に向かう途中、「全然”ちょっと”じゃないよね?」、「山、重かったーっ!」と文句を言われるパパ隊長です。
その後、車に戻ると、全てのドアを全開にしながら登山の後片付けが始まり、その間、Y太は速攻でトイレに向かっています。

【白砂山登山タイムテーブル】
6:16 白砂山登山口 10:46 白砂山山頂(八間山に向けて出発)
6:29 ハンノキ沢 11:21 金沢レリーフ
6:43 北沢取水分岐 11:39 猟師ノ沢ノ頭
6:51 地蔵峠 12:01 堂岩分岐
7:09 地蔵山山頂 12:23 中尾根ノ頭
7:15 シラビソ尾根 13:08 黒渋ノ頭
7:52 水場入口 13:43 八間山山頂
8:18 堂岩山山頂 13:50 八間山山頂(下山開始)
8:27 堂岩分岐 14:27 野反湖見晴
8:47 猟師ノ沢ノ頭 14:42 茅ノ尾根
9:04 金沢レリーフ 14:48 池ノ峠駐車場(八間山登山口)
9:45 白砂山山頂(昼食) 14:58 池ノ峠展望台
15:09 白砂山登山口

 

温泉で汗を流して…

吾妻峡温泉『天狗の湯』
登山の後片付けが終わると、ここに来た道を逆に辿りながら、昨晩の寝床となった道の駅あがつま峡を目指します。そして、道の駅にある吾妻峡温泉『天狗の湯』で汗を流した後は、兄弟が楽しみにしていた渋川市街のゲームセンターに向かいます。
こうして、ゲームでたっぷりと遊んだ後は、関越道・上里SAで夕食を摂り、断続渋滞に巻き込まれながら自宅を目指すことになります。

 

 

久しぶりに男旅あるぺん隊のフルメンバーで挑んだ白砂山登山についてはここまでとなります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。



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