こんにちは!パパ隊長です。
今回は10月12日(日)~13日(月)に東京都で開催された『第33回日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)』についての投稿になります。
かつて台風直撃により、中止(第27回大会)になったことがあります。なので、台風23号の動向が気になっていましたが、直接の影響はなく、無事に開催することが出来ました。
去年はリバースにより、38Km地点の鞘口峠でギブアップしたパパ隊長です。夏の猛暑により、やや練習不足という感じではありますが、去年のリベンジを果たすべく、十分な気合で8回目の完走に挑みます。
コース変更
今回から、『ルールやコースなどは継承しつつも、駅前をメイン会場とすることで、トレイルランニング以外の登山者や観光客などより多くの人々にトレイルランニングを応援していただけるようになり、地元企業の皆さまやトレイルランニングへの貢献に繋がるよう図ります』ということで、メイン会場が五日市会館からフレア五日市への変更になっています。
そして、その変更に伴い、スタート地点とゴール地点も見直されています。
・スタート地点:五日市中学校 → 五日市出張所入口交差点
・ゴール地点:五日市会館 → フレア五日市
また、今回のみですが、伐木工事に伴い、入山峠~トッキリ場の区間は通行止めとなり、代替コースに変更になっています。
ということで、下記が今回のレースのコースマップになります。

※地理院タイルにコース・エイド等のレース情報を追記して掲載
まずは寝床の確保に出陣!
11日の起床は6時です。そして、家内に見送られ、6時45分に出発です。すると、すぐに雨が降り始め、結局、弱い雨が夜まで降っていました。ただ、レースにはほとんど影響はありませんでした。
その後、JR武蔵五日市駅前に到着したのは8時前です。いつもの”寝床”としているタイムズ武蔵五日市に向かいますが、閉鎖されています。
ハセツネの受付とゴールが、フレア五日市に変更されたことによる余波のようです。駐車場が更衣テントや荷物置き場として使用されることは知っていましたが、まさか駐車場全体が占領され、閉鎖されてしまうとは想定外でした…
新しい寝床の確保に成功
競争率が高くなることを想定し、いつもよりかなり早く到着しましたが、別の駐車場を探すハメになってしまいました。
しかし、停めることが出来なかった場合も想定し、他の駐車場はネットで調査済みです(さすがパパ隊長!)。なので、まずは檜原街道沿いにあり、スタート地点に近い五日市第一駐車場に行ってみます。すると、まだ空いていたので、速攻で確保です。結果的には、最高の場所に停めることが出来たようです。
パパ隊長の自由時間
最大のミッション完了後、まずは駅前のコンビニで、おにぎり2個とコーヒーを購入です。そして、10時半頃まで車の中でゴロゴロと過ごした後、パパ隊長の自由な時間が始まります。
電車で都内へと向かい、新宿・池袋・御徒町を転々とパトロールします。この間、Gタウンで兄弟のインクルーシブサッカーに付き添っていた家内から動画が届いています。ヴェルディヴィーナス💗、トライアスロン選手、コーチ陣から、「パパ隊長、頑張ってーっ!」という応援メッセージを貰いました。
こうして、再び寝床に戻って来たのは、20時頃です。その後、歯磨きを済ませ、21時半頃から本格的に就寝態勢に入ります。
フレア五日市の受付へ
起床は6時過ぎで、30分程ゴロゴロしながら過ごします。その後、歯磨きとトイレを済ませ、駅前のコンビニで買出しです。
車に戻り、朝食を済ませた後、受付の9時までは、天気予報を確認しながら、今日の装備を考えます。そして、9時の受付に合わせ、フレア五日市に向かいます。

受付では、暫く行列に並んだ後、参加票を見せ、GPS端末、ゼッケン、計測タグ、参加賞、こーゆうハウスの利用者からの『沢山ライバルに勝って下さい』という応援メッセージ等を受け取ります。その後、出展されている各ブースを巡った後、トイレを済ませて車に向かいます。

想定外のアクシデントが…
車に戻って来ると、本格的にレースの準備を始めます。
ゼッケン・計測タグを取り付け、必要な装備品や飲み物・食糧等をザックに詰め込みます。その後、保護クリームを足に塗り込み、テーピングで膝と腸脛靭帯を武装し、着換えを済ませた後に昼食を摂ります。
しかし、昼食を食べている途中、「うっ!」となってしまいました。戦う前から、全くの想定外のアクシデントです。食後、すぐにMAGMA ATHLETE BARLEYとガスター10を投入しておきます。後手を踏んでしまいましたが、効いてくれることを祈るしかありません。
完走に向けて出陣!
全ての準備を終えると、12時10分、スタート地点に向けて出陣です。しかし、ザックを背負うと、やや重い感じです。胃と共に、スタート前からネガティブな要素が追加されてしまいました…

スタート地点は檜原街道の五日市出張所入口交差点で、その前に五日市ひろばでトイレを済ませておきます。そして、今回もスタートブロックが決められています。『S』、『A』~『F』のブロックがあり、去年と同じ『D』ブロックに並びます。
こうして『D』ブロックに到着すると、既に開会式が始まっています。その後、関係者の挨拶、ハセツネCUPの返還、選手宣誓、恒例の気合入れ等が終わると、スタートの13時を待つことになります。
71.5Kmの長い旅が始まる

カウントダウンが『ゼロ』になると、歓声と共にゆっくりと動き始め、1分37秒後にスタートラインを通過します。
徐々にスピードを上げ、体調を再確認します。すると、やや重く感じていたザックですが、今はそれ程負担には感じていません。脚は普通に動き、良くも悪くもない感じです。
胃も落ち着いていて、最初のうちは可能な限りゆっくりと走り、暫く様子を見ることにします。

スタートから一旦下り、広徳寺に向けての登りが始まると、ムリをせずに最初から歩きます。そして、広徳寺から最初のトレイルに入ると、定番の渋滞に捕まります。止まったり、歩いたりを繰り返し、約20分を費やすことになっています。
最初の試練は今熊山
渋滞が解消すると、ある程度走ることの出来るロードが今熊神社まで続きますが、軽快な走りとは程遠い感じです。そして、今熊山の登りが始まると、汗が吹き出し、脚の付け根と脹脛が怠く、息が上がってやや気持ち悪く感じることがあります。
今回は20時間での完走プランを立てていましたが、早々に修正の必要がありそうです…

今熊山を何とか乗り越えると、走ることの出来る区間は、練習の時よりスピードを抑えます。そして、登りは渋滞の行列に並びながら、入山峠に到着です。ここまで1時間半を予定していましたが、5分ちょっとのオーバーです。もっと遅れるかと思いましたが、そうでもなかったようです。

伐木工事に伴う代替コース
入山峠~トッキリ場の区間は、伐木工事に伴い、コースが変更されています。
入山峠からは、盆堀林道を八王子側に約3Km下った後、超急登のトレイルを登り、従来のコースに合流することになります。調子が良ければ、一気にペースアップが出来る下りの林道ですが、ここは脚にダメージが残らないよう、ゆっくりと下って行きます。

こうして、下りの林道が終わると、超急登のトレイルの入口には、行列が出来ています。そして、行列の一員となり、淡々と捻じ伏せて登って行きます。
ただ、超急登で息が上がり、やや気持ち悪い状態が続いています。なので、塩サイダー飴とコーヒー飴を投入してみますが、劇的に改善するまでには至っていません。
水が足りるのか?
トッキリ場から、従来のコースに復帰すると、いつものように緩急のアップダウンを繰り返します。

そうした中、アップダウンにより汗だくとなり、水の摂取量も急激に増えています。いつもは”低燃費”で、1.2リットル程あれば、飲料を補給出来る42Km地点の第2関門まで到着出来ます。ただ、陽射しはありませんが、風もなく、湿度が高い状態が続いている感じです。
持参しているのは、500mlのペットボトルの水2本とコーヒー1本です。コーヒーは味変として、最後まで残しておきたいのですが、それを全投入しても厳しい感じです。なので、”食糧”として持参したフルーツジュレも、”水分”として投入することにします。
醍醐丸の声援に後押しされる

ムリをしないペースを維持しながら、淡々とした時間が流れて行きます。
入山峠~市道山分岐の区間は、1時間半を予定していて、ほぼその通りのペースを刻んでいます。そして、次の醍醐丸までの区間は、予定の1時間を約9分短縮することが出来ています。想定していた以上のゆっくりペースと思っていましたが、意外にも20時間での完走ペースにハマっています。

それにしても、醍醐丸の応援は気合満タンです。遠くからその声援が聞こえ、ハイタッチで迎えてくれました。縁もゆかりもない人達の応援ですが、「よし!やってやろう!」という気持ちになります。もし、ここに家族がいたら、屍になっても、魂だけで完走出来るような気がします…
夜間走行が始まる
醍醐丸を過ぎると、一気に暗くなってきた感じで、ライトを点灯するランナーが多くなっています。かつてのパパ隊長は、第1関門までライトは必要としていませんでしたが、今回は早々に点灯するハメになっています。

そうした中、樹林帯の切れ目からは、雲海に浮かぶ富士山と真っ赤に燃えるような夕焼けの瞬間に出会えることが出来ました。この辺りのランナーは、1分1秒を惜しんで先に進もうとする訳ではないので、絶好の撮影スポットになっています。

第1関門(浅間峠)へ
日が落ちても、気温が下がらず、湿度が高いままで、水分補給の”緊縮政策”が続いています。
それは他のランナーも同じのようで、この段階で立ち止まっているランナーを、いつもより多く見掛けるように思います。「下には下がいる」という、何とも情けない状況に後押しされている感じです…
また、胃の気持ち悪さは、回復することもなければ、悪化することもない、という均衡状態を保っています。ただ、脚は徐々に復調してきたようで、スタート直後に感じていたような怠さはありません。
なので、走ることの出来る区間は、ムリをしない範囲でペースアップし、第1関門の歓声が聞こえてくるようになってきました。

今回はここまでになります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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