春、秋と開催されるJapan IT Weekに行ってきました。
場所は東京ビッグサイト。
イベント自体は、2018年5月9日(水)~11日の3日間の開催で1700社が出展しているという恐ろしい規模のものです。この敷地内では以下のイベントが同時進行しています。
- 第27回 ソフトウェア&アプリ開発 展
- 第23回 ビッグデータ活用展【春】
- 第21回 組込みシステム 開発技術展
- 第20回 データストレージ EXPO
- 第15回 情報セキュリティ EXPO【春】
- 第12回 Web&デジタル マーケティング EXPO【春】
- 第10回 データセンター展【春】
- 第9回 クラウド コンピューティング EXPO【春】
- 第8回 モバイル活用展【春】
- 第7回 IoT/M2M展【春】
- 第6回 通販ソリューション展【春】
- 第2回 店舗ITソリューション展【春】
- 第1回 AI・業務自動化 展【春】
過去に参加した本イベントではソフトウェア、クラウド、モバイルあたりを主に見て回ったのですが、今回はWeb&デジタル マーケティングだけに絞って出展ブース回りをしました。しかしあまりの混雑と激しい客引き攻勢のため、ほぼ駆け抜けるだけでほとんど展示プロダクトに触れることはありませんでした。
このあたりは想定通りで、私にとっての今回のメインは楽天(株)の有馬 誠氏、Twitter Japan(株)の笹本 裕氏、日本オラクル(株)の小澤 正治氏による特別講演です。
それではざっくりと内容を振り返ります。
楽天(株) 有馬 誠氏
ビッグデータが事実を描く。時代は「ファクトマーケティング」へ
デジタル広告の有用性
SNSを中心にWEBアクセスをしていると必ずと言っていいほど目にするデジタル広告。ユーザにとっては不要なものが多く不快に感じることも多々ある。そんな中でGoogleについては検索結果と関連性の高い広告が表示されるため、ユーザには好まれている。
データの分断
マーケティングの一般的なフローは「調査⇒広告配信⇒WEB⇒販売⇒CRM(顧客関係管理)」となるが、今時はコンバージョンと実売が結びつかない。
そこで、データの統合が必要になってくる。
実例として、TV CMとWEB広告との組み合わせによる購買率が高くなっている。
楽天ではマーケティングプラットフォームを提案。
楽天市場内に各企業のオウンドメディアを設けることで、企業が直接ユーザの動向、傾向を把握しカスタマージャーニーからのアプローチを提案。
まあ最後は自社プロダクトの宣伝となりました。
Twitter Japan(株) 笹本 裕氏
さまざまなビジネスシーンで最大限のパワーを発揮するTwitter
ここでもカスタマージャーニーが取り上げられています。
まずはTwiterユーザの背景について
scale
30歳以上が半数。
私の勝手な印象だと若者(10~20代くらい)中心かと思ったら、案外幅広く利用されているようです。
朝から夜まで使われている。
目覚めてすぐにTwitterを見てる人は多いじゃないでしょうか。
検索機能として利用する人が多い。利用者の3人にひとりは検索。
クロールしてないので即時性高い。
⇒これがTwitterの最大の特徴かもしれないですね。
insight
30~40代の子育て世代の利用が多い。
同境遇の人との意見共有の場として利用。
⇒いわゆる昔ながらの井戸端会議、もしくは幼稚園に子供を送った後のママ会と言った感じでしょうか。
quality
ディスカバリーマインドセット(何かを発見したい意識)に訴えている。
リアルタイムで情報取得
交通情報、地震、災害
拡散力にすぐれている
ツイートを見せて家族、友人で会話
これらの背景を元にTwitter社が考えていることは、LTV(ライフタイムバリュー)を重要視するということだそうです。
※LTVとは、顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことです。
日本オラクル株式会社 小澤正治氏
小澤氏の講演内容は「データ・ドリブン・マーケティングのチャレンジ」ということで、GDPR(EU一般データ保護規制)の概要説明と何が問題であるかというものでした。
正直本講演を聞くまではGDPRについて言葉だけを知っているだけで、その影響範囲はほとんど把握していませんでした。講演中も正直マーケティング目的で参加している身としては、あまり興味が湧くものではありませんでした。
しかし帰社後GDPRについて改めて調べてみると、無関心ではいられないことが山盛り。こちらについてはまた別の機会に記事を書きたいと思います。
Japan ITの公式サイトはこちらからどうぞ。
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