【書評】ノンデザイナーでもわかるUX+理論で作るWebデザイン
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投稿者 | TechCenter |
“UX”を基礎から学びたい方へ!
書籍名ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン
著者川合俊輔、大木あかね
出版社株式会社マイナビ出版
概要マイナビBookサイトからの抜粋
ユーザー視点で「目的を達成できる」「使いやすい」Webサイトをデザインするために
本書は、「UX」とは何かを解説する章から始まり、徐々にUX設計の方法へと展開していきます。
感想UXという言葉が数年前から、WEBデザインをする際に頻繁に出てくるようになりました。
UXとは「ユーザー・エクスペリエンス(User Experience)」の略です。Experienceとは「体験、経験」を意味し、 UXとは「ユーザが製品・サービスを通じて得られる体験やその時の感情」と言われています。
UXはあくまで人が存在しての体験や感情です。
なんとなくはわかりますが、このUXを元にWEBデザインしたらどのような手順で進めたらいいのか、何をしたらいいのかが初心者にはわかりません。WEB上にも断片的には情報がありますが、系統だったものは中々みつかりません。
本書では、WEBに限らず一般的なUXの概論から、何をすべきかが丁寧に書かれています。すべきことも重要なのですが、なぜそれをしなければいけないのかということも書かれているので、単に手法を丸暗記するわけではなく問題点解決の論法が述べられているわけです。
またWEBデザインの事例も多く掲載されています。特出すべきはひとつの例に対して複数パターンがでており、間違い探しのごとく読者は見比べることで軽微かもしれませんが多くの問題点に気づかせてもらえます。
私は今WEBデザインやアクセス解析の仕事をしていますが、以前は感性に任せてとりあえず作成してきました。しかし今は以下に情報を求めている方々に適切な情報を渡せるかを強く意識しています。そのためにWEBにアクセスしていただく方のストーリーを考えることを始めました。一般的にはこれを「ペルソナ」、「カスタマージャーニーマップ」という言葉で表しています。前述して言いますが、さまざまなWEBサイトにこれらの情報は断片的に公開されています。言葉を理解するだけであれば、その情報で足りることも多いのですが、作成側に立つとこの論法を如何に正しく、最適に使いこなすかが重要になってきます。その点において本書は優れていると言えます。
WEB作成は直感や経験に基づいて実施することはできますが、作成の根拠を明確にしたいならばこの本を一読することをお勧めします。 |
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タグ: UX, WEBデザイン