こんにちは!パパ隊長です。
8月の『”富士山”山麓一周フットレース』に備え、週末は長距離練習を行っていますが、猛烈な暑さが最凶の敵となって立ちはだかっています。走りたい距離・時間を走ることが出来ず、気持ちも体力も尽き果て、途中でギブアップすることが多くなっています…
なので、猛烈な暑さ・陽射しを避けることの出来るのは夜中しかなく、そこに練習時間をシフトしようと思った次第です。また、途中で力尽きたとしても、何とか宿泊場所が確保出来そうなルートを考えた結果、山手線一周を巡ることにしました。
まずは新宿へ
前回の『週末長距離ラン 山手線一周編』では、自宅から渋谷を経由し、時計回りの山手線一周を行っています。なので、今回は新宿を経由し、反時計回りでチャレンジすることにします。
決行は7/27の19時半過ぎで、まずは京王線・調布駅を目指します。そして、調布駅からは、ほぼ甲州街道(国道20号線)に沿って新宿を目指すことになります。
ただ、日が暮れたといえ、気温は30℃近くあり、走るペースも全く上がりません。スタートから淡々と距離を刻み、30分程で早々に汗だくとなる中、公園の水場を見付けると、頭から水をかぶり、上がった体温の冷却に努めます(この後も、公園の水場では、必ず水浴び)。
思い出の京王線・明大前駅
そうした中、京王線・明大前駅に立ち寄ります。パパ隊長にとっては、大学進学で実家の岡山から上京し、人生最初の一人暮らしを始めた思い出の地になります。
なので、甲州街道を外れ、明大前駅を経由した後、当時とは随分様変わりした商店街を通り抜け、かつての住処に向かってみます。すると、当時のまま、残っていてくれました。
あの時から、もうすぐ40年近くが過ぎようとしています。色々な縁が繋がり、家内と巡り合い、コムコに就職し、今があります。当時の懐かしい思い出に浸りながら、改めて新宿を目指します。
反時計回りで『山手線一周』をスタート!
自宅を出発して約3時間半(約25Km)、暑さのせいで思った以上に時間が掛かり、やっと新宿駅南口に到着といった感じです。こうして、長かった助走を終えると、ここからメインの『山手線一周』が始まります。
新宿駅南口からは、そこそこ人通りのある代々木駅を過ぎるまでは、ペースを落として進むことになります。そして、そのペースのまま原宿駅に到着すると、前回は大混雑していた竹下通りとは大違いで、ガラガラの閑散とした景色を眺めることになっています。
その後、渋谷スクランブル交差点までやって来ると、終電間際の時間帯ということもあり、多くの若者たちが溢れ返っています。なので、この付近は”歩き”となる中、泥酔状態の連中も至る所にいるというカオス状態です。
淡々とした時間が過ぎる…
渋谷駅周辺を過ぎると、終電の時間も過ぎたせいか、普段は賑やかなはずの恵比寿駅~目黒駅~五反田駅の区間も、歩行者にジャマされることはありません。相変わらずペースは上がりませんが、淡々と脚は動き続け、ただ距離を稼いでいるといった感じが続きます。
また、その先の大崎駅周辺も、平日の昼間なら多くのサラリーマンがいると思いますが、この時間帯になると、ゴーストタウンと化しています。そもそも、楽しそうな場所ではないと思っていたので、大した驚きもありませんが、盛り上がりに欠ける時間帯となっています…
泥酔撃沈女子発見!
大崎駅を過ぎると、第一京浜(国道15号線)に沿って北上することになります。そして、品川駅を過ぎ、高輪ゲートウェイ駅付近の交差点に差し掛かると(7/28 1時半前後)、歩道上に人間らしき物体が…?
最初は轢き逃げされたか、熱中症で倒れたのかと思い、「えっ!?」といった感じで脚が止まったパパ隊長です。しかし、近寄ってみると、酒の匂いがプンプンしていて、どうやら泥酔した女子が撃沈し、路上で寝込んでいるようです…
マズい現場に出くわしたとは思いましたが、このまま放置する訳にはいきません。取り敢えず肩を叩き、何とか下記を聞き出しますが(真偽は分かりません…)、全く立ち上がることが出来ない状態です。
「家は豊洲」
「駅員に騙されて、違う電車に乗った」
「このまま寝たい…」
「叱られるので、誰にも知らせないで…」
なので、近くにいた工事現場の警備員に声を掛け、応援を頼みます。すると、責任範囲の場所だったようで、「こちらで引き取ります」という思ってもみなかった嬉しい言葉です。
まさに渡りに船といった感じのバトンタッチで、後ろめたい気持ちを残すことなく、再スタートすることが出来ました。”紳士”のパパ隊長だったから救われましたが、”極悪人”に見付かっていたら、最悪でした…
それにしても、あの泥酔女子、その後はどうなったのだろう?
繁華街は酔っ払いと怪しい連中の宝庫
泥酔女子に20分以上費やして再スタートを切りましたが、すぐに猛烈にお腹が空いてきたので、コンビニに立ち寄り、おにぎり・コーヒー・アイスを調達です。
その後も、地味な時間が新橋駅手前まで続いた後、第一京浜(国道15号線)に別れを告げます。そして、山手線沿いのルートに切り替えると、新橋駅前のSL広場には、うずくまったり寝転がったりしている連中を多数発見です。ただ、その後の有楽町駅~東京駅は閑散としていて、『東京の中心の空白地帯』といった感じです。
しかし、神田駅までやって来ると状況は一変します(7/28 3時過ぎ)。ゆっくりとはいえ、汗だくで走っているパパ隊長に、「お兄さん!マッサージはどうですか?」と、何度も声が掛かります。「これが遊びに来ている姿か!」と思いながら、もちろん完全無視です。そもそも遊びには来ないし、一点の曇りもないパパ隊長であることは、言うまでもありません!
夜が明けて来た…
その後、昼間とは180度違うガラガラの秋葉原駅~御徒町駅~上野駅を通過して行きます。そして、ホテル街の鶯谷駅を通り抜け、日暮里駅までやって来ると、空の色が漆黒から群青色に変わり始めています。
こうして、大都会・東京が明ける時間帯も、ゆっくりではありますが、走り続けることが出来ています。ただ、前回は右膝痛で歩くことに時間を費やしましたが、今回は走り続けているとはいえ、暑くてペースが上がりません。走っている時間だけの比較なら、前回よりかなり遅いペースとなっています。
陽が当たるようになると猛暑
巣鴨駅までやって来ると、完全に夜が明け、それと共にミンミンゼミの鳴き声が一気に響き渡るようになっています。早朝とはいえ、真夏の陽射しを浴びながらミンミンゼミの鳴き声を聞くと、体感以上の暑さが襲って来て、不快指数100%に跳ね上がっています。
そうした中、大塚駅を過ぎた先の山手線の跨線橋からは、朝もやに煙る東京スカイツリーを眺めることが出来ています。ちょっとした下町気分といった感じです。
その後、池袋駅周辺に差し掛かると(7/28 5時40分頃)、オールナイトで遊んだと思われる連中が駅に向かっているようです。さすがに日本を代表する繁華街・池袋といった感じではありますが、同じオールナイトで遊んだパパ隊長とは一線を画する連中です。
新宿に向けてラストスパート!
池袋駅を過ぎ、住宅街の細い道を通り抜けると、目白駅~高田馬場駅~新大久保駅の区間は、ラストスパートといった感じで、徐々にペースを上げていきます。ただ、日陰と日向の体感温度は雲泥の差です。午前6時過ぎの陽射しとは思えない強烈な陽射しです。
そうした中、目の前にゴールとなる新宿の高層ビル群を眺めることが出来るようになって来ました。ただ、陽射しを浴びる時間も長くなり、ラストスパートも息切れ状態で、喉もカラカラになってきました。でも、ここは我慢です…
『山手線一周』は新宿駅南口でゴーーール!
こうして新宿・歌舞伎町に踏み入れると、ゴジラ好きのパパ隊長が目指すのは『新宿東宝ビル』です。しかし、人が多過ぎて、走ることが出来ません。その上、酔い潰れたと思われる若者が寝転び、路上には多くのゴミが散乱し、「ここが日本か?」「スラム街のよう…」と思われる光景が広がっています。
その後、新宿駅東口を通り抜け、『山手線一周』をスタートした南口に到着すると、11時間11分を費やした約65.3Kmの週末長距離ランも終了です。そして、カラカラに渇いた喉を潤すため、一番近くにあるコンビニに速攻で向かい、ビールを手に取ります。
その後、日陰に座り込むと、朝7時前の新宿にカンパイし、至福の瞬間を迎えることが出来ました。
更なる水分補給をしながら思うこと…
ビールで喉を潤した後は、電車で自宅に向かいます。そして、何とか寝過ごすことなく自宅に到着すると、シャワーを浴び、再びビールで水分補給です。
今回は10分17秒/Kmという平均ペースで、『”富士山”山麓一周フットレース』(100.2Km、17時間制限)に当て嵌めてみると、制限時間内にゴールすることが出来ず、完走に赤信号が灯ってしまいました。ただ、これは練習で、自分の現在位置を把握することが出来たことを前向きに捉えることにします。
これで『山手線一周』をオールナイトで楽しんだ週末長距離ランの投稿は終了になります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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