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もう異次元体験しました? IMAX®レーザーGT



投稿日
投稿者 多部 乃麻

2009年秋に社内報へ映画館で映画を観ていますか?的な投稿をしたが(末尾の付録参照)、あれから10年経ってブログで同様のテーマに触れることができて嬉しく思う。

 

関東圏初導入!!
2019年7月、東京池袋で一つのシネコンの幕が下り、同時に新しい時代に向けた最新設備のシネコンが誕生した。
シネマサンシャイン池袋がグランドシネマサンシャイン、略してgdcsとして生まれ変わったのである。
ご存知の通り、グランドシネマサンシャインはIMAX®レーザー/GTテクノロジーを関東圏に初めて導入した映画館となった。

これまでは関西圏の大阪吹田にある万博記念公園の109大阪エキスポシティが日本唯一のIMAX®レーザーGT導入シアターだったのが、それより遅れること約4年半、待ちに待った巨大スクリーンに高画質な映像を映し出せる映画館が東京池袋に誕生したのだ。
お世辞にも映画鑑賞環境に恵まれていると言えなかった池袋にこんなスポットライトがあたる時が来るとは・・・

 

フィルムのいらないデジタル上映
これまでにもフィルム式のIMAX®による巨大スクリーンの劇場は日本全国にあったが、適合する作品が少なくランニングコストも嵩むため閉館の運命を辿っていった経緯がある。
しかし、その後デジタル上映環境が主流となってIMAX®デジタルが開発され、ここ10年少しで既存の劇場を改修したIMAX®シアターが増えることになった。
デジタル環境になって最初からIMAX®専用に建てられたものもあるが、当時はまだ2Kのフルハイビジョン画質が主流だったため、それまでのフィルム式IMAX®と同等のスクリーンサイズで映写できずに、その後の4Kレーザー環境が誕生するのを待つ必要があった。
ちなみにフィルム式IMAX®の解像度は15Kあると言われている。

さて、ここで現在2019年8月時点の日本で展開されているIMAX®の規格について触れておきたい。

 

IMAX®デジタル:
2台のプロジェクター構成だが解像度は2Kのフルハイビジョン同等で、音響としては一般的な6.1chと最新の12.1chを持つ劇場がある。
既存の劇場を改修したIMAX®シアターのほとんどがこれ。

 

IMAX®レーザー:
解像度が4Kとなり、それを1台のプロジェクターで賄う高効率なシステム。音響は最新の12.1chとなっている。
最近の既存劇場やIMAX®デジタルの改修ではこちらが導入されている。

 

IMAX®レーザー/GTテクノロジー:
解像度は4Kで2台のプロジェクターによりアスペクト比がフィルム式と同じフルサイズとなる1.43:1を実現。
音響は最新の12.1chとなっており、日本では109大阪とgdcs池袋のみに導入されている。

日本におけるIMAX®導入状況
ざっと調べた限りでは2019年8月現在でIMAX®導入劇場は35館ある。
GTを含むIMAX®レーザー導入劇場は下記の7館で、音響も全て12.1chサラウンドになっている。
 109シネマズ菖蒲(埼玉)
 グランドシネマサンシャイン池袋(東京)
 109シネマズ川崎(神奈川)
 シネマサンシャインららぽーと沼津(静岡)
 109シネマズ名古屋(愛知)
 109シネマズ大阪エキスポシティ(大阪)
 ユナイテッドシネマ浦添(沖縄)

 

IMAX®デジタルだけど、音響だけ12.1chサラウンドを導入しているのが下記の5館。
 TOHOシネマズ日比谷(東京)
 TOHOシネマズ新宿(東京)
 109シネマズ二子玉(神奈川)
 TOHOシネマズららぽーと横浜(神奈川)
 TOHOシネマズなんば本館(大阪)
 ※TOHO新宿は2019年11月からレーザー化

 

この他の23館はIMAX®デジタルで6.1chサラウンドのはず(現在4Kレーザーに改修中または予定の劇場あり)
 ユナイテッドシネマ札幌(北海道)
 TOHOシネマズ仙台(宮城県)
 シネマサンシャイン土浦(茨城県)
 ユナイテッドシネマ浦和(埼玉県)
 USシネマちはら台(千葉県)
 成田HUMAX(千葉県)
 109シネマズグランベリーモール(東京都)
 109シネマズ木場(東京都)
 T・ジョイPRINCE品川(東京都)
 ユナイテッドシネマとしまえん(東京都)
 109シネマズ湘南(神奈川県)
 横浜ブルク13(神奈川県)
 イオンシネマ大高(愛知県)
 ユナイテッドシネマ豊橋18(愛知県)
 TOHOシネマズ二条(京都府)
 109シネマズ箕面(大阪府)
 ユナイテッドシネマ岸和田(大阪府)
 シネマサンシャイン大和郡山(奈良県)
 広島バルト11(広島県)
 福山エーガル(広島県)
 シネマサンシャイン衣山(愛媛県)
 ユナイテッドシネマキャナルシティ13(福岡県)
 鹿児島ミッテ10(鹿児島県)
 ※109グランベリーは2019年11月からレーザー&12.1ch化

 

アスペクト比
アスペクト比について軽く触れておくと、ビスタサイズが家庭のテレビと同等の約16:9(1.78:1)、横長映画のシネスコが約2.35:1、IMAX®は劇場によってデジタルとレーザーが1.91:1前後、レーザーGTが1.43:1となっており、約とか前後を入れているのは劇場によって若干違っているからである。
IMAX®レーザーGTの1.43:1を最大にして各アスペクト比を表すと下図の様になる。

アスペクト比1.43:1のIMAX®案件
普通ならこのIMAX®デジタルでも十分なスペックなのだが、クリストファー・ノーラン監督が作る映画がIMAX®レーザーGTの劇場でないとその真価に辿り着けないものが多いのが問題だった。
上記のアスペクト比の図でもわかるように、上下が切られてしまうのである。
このため、その映像も含めた全てを堪能するには大阪のエキスポシティまで出向かないといけなかったのだ。
1本の映画を観るのに、鑑賞料金3,000円+往復交通費20,000円、場合によっては一泊分の宿代で合計30,000円以上の費用がかかることになる。
制作サイドの意図などで1.43:1の映像がある作品を個人的にIMAX®案件と呼んでいるが、IMAX®案件作品の公開があると大阪まで遠征する猛者がいたのも事実で、私はさすがにそこまでする気にはなれず都内にあるIMAX®シアターで自分を納得させていた。
もちろん、それでも十分迫力があり、それで満足していたことも確かではある。

 

ところが、前述の通り池袋にIMAX®案件を堪能できる映画館が誕生したのだ。
ここまで色々と御託を並べたが、結局のところは体験しないとわからないのは間違いない。
そう、この異次元と呼べる体験は体験した人にしかわからないのである。

ダンケルク!!
早速ではあるが、私はIMAX®案件であるダンケルクとライオンキングでこの異次元体験をしてきた。
前面の壁全体に広がる高精細な映像。
施設全体が振動しているかと思うほどの重低音。
そして前後左右上下を駆け巡るクリアなサウンド。
大海原でのドッグファイトはスクリーンの中に落ちるかと思ったほど!
ライオンキングの3Dもくっきり明るく感動の奥行き感。
せっかく関東圏にしかも都心にこのIMAX®レーザーGTシアターが出来たのだから、是非IMAX®案件作品を大画面で体験してみて欲しい。

 

【付録】
「シアターしてますか?」

 

「続・シアターしてますか?」

 



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