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第11回世界文化遺産”富士山”山麓一周フットレース【PART2】



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投稿者 パパ隊長

こんにちは!パパ隊長です。
スタート後、籠坂峠を越えて静岡県に入ると、土砂降りの雷雨に見舞われながらも、桜公園エイドに到着した前回の投稿の続きになります。
”富士山”山麓一周フットレースコースマップ

※地理院タイルにコース・エイド等のレース情報を追記して掲載

 

早目の防寒対策で万全の備え

桜公園エイドを出発すると、すぐに雨脚が強くなってきましたが、ちょうど屋根のあるバス停を見付けたので、そこでレインジャケットを着込むことにします。
まだ寒くはありませんが、ここから先は登り一辺倒となり、さすがに走り続けることは出来ず、歩く時間が多くなる想定です。この強い雨に打たれ続けながら歩いていると、必ず寒くなると思うので、先行して防寒対策を施しておきます。
桜公園~水ヶ窪の13.6Kmの区間は、ほぼ登り一辺倒のコースとなります。そして、次の下り一辺倒となる水ヶ窪~富士旭出学園の区間と併せ、これらの区間での登りと下りの出来次第が、このレースを完走出来るかどうかを左右する最重要区間と思っています。
なので、状況に応じた柔軟な考えで、その時点で最善と思える対策で挑むことにします。

 

コバンザメから一匹狼へ

集団にコバンザメしながら登りに挑む
レインジャケットを着込み終えた後、ちょうど大きな集団がやって来たので、その集団の最後尾にコバンザメにすることにします。最初は緩やかな登りが続き、楽にコバンザメしながら標高を稼ぐことが出来ています。

そのうち、集団から徐々にランナーが脱落する中、パパ隊長も脚を休ませるため、計画的に歩きを入れるようにします。そして、それを繰り返しているうちに周囲にランナーがいなくなり、一匹狼としての時間を過ごすことになっています。

 

雨脚が強い中、登り急勾配との戦いが続く…

登りが続く中で一匹狼になると、さすがにペースは上がらなくなってきました。更に、登り勾配もキツくなってきて、走り続けようとしても、「まぁ、歩いてもいいか…」と楽な方に傾いてしまい、すぐに走るのを諦めてしまいます。なので、「次の標識までは走ろう」、「あそこの木まで歩く」といった感じで目標を決め、歩くだけにならないように気を付けながら、標高を上げて行くことにします。
そうした中、相変わらず雨脚は強いままで、時々、道路が川になっています。また、空がピカッと光り、雷鳴が響き渡ることが度々あります。
そして、標高が上がるに従って、ガスに包まれるようになり、かなり視界が悪くなってきています。なので、ヘッドライトに薄っすらと照らし出される路肩の白線を目印に進んで行きます。

 

早目の防寒対策の効果を実感

早目の防寒対策が効いたようで、身体が冷えてしまうようなこの状況でも、無事に過ごすことが出来ています。普通なら、頑張ろうという気力が削られてしまうような状況ですが、そういったこともなく、高いモチベーションも維持出来ている感じです。
富士山御殿場登山口への分岐

こうして、長かった急勾配の登りが終わると、緩やかなアップダウンが続くようになります。すると、徐々に走り続けることが出来るようになってはいますが、微妙な勾配には気が付くことが出来ません。走っているペースが落ちたような気がして確認すると、緩やかな登りになっていることに、改めて気が付くといった感じです。

 

やっと水ヶ窪エイドの光が見えて来た

その後、『水ヶ窪 2Km』の看板を発見すると、「あと少し…」と思うようになり、何度もスマホで位置を確認してしまいます。こうなると時間が長く感じられ、距離もほとんど進んでいない、という負のスパイラルに陥ってしまいます。
それでも、たった2Kmなので、我慢強く何とか乗り切ることに成功すると、水ヶ窪公園の手前にエイドの光りを発見です。

 

水ヶ窪エイド

水ヶ窪エイド
桜公園~水ヶ窪の区間は13.6Kmで、2時間16分を予定していましたが、2時間14分46秒というほぼピッタリに近いタイムで走破し、貯金を食い潰すことなく次に繋げることに成功です。

まぁ、順位は41位→74位に後退していますが、そこは大した問題ではありません。

 

ここのエイドでは、雨がガッツリと降りしきる中、のんびりと座って休憩する場所はありません。なので、下記を補給し、予定の15分より早い7分30秒の滞在で出発です。
 ・バナナ1/3×1切れ
 ・ぶとう3粒
 ・いなり寿司2個
 ・豚汁1杯

 

下りがメインの最重要区間が始まる

雨脚が強くなる中、水ヶ窪エイドを出発すると、最初のうちはほぼ平坦で、水ヶ窪公園を過ぎると、徐々に下りが始まります。
水ヶ窪~富士旭出学園の区間は19Kmで、最初の16.5Kmが下り一辺倒で、残りはアップダウンというコースになっています。下りがメインの最重要区間ということで、8分/Kmというペースを想定しています。そのペースを死守し、これまでの貯金を食い潰さなければ、完走が大いに近付くと思いながら、気合を入れて立ち向かいます。

 

黒の夜空を引き裂く稲妻

最初は緩やかだった下り勾配ですが、徐々にキツくなり始めます。それと同時に、天候もこれまでよりも悪化し、雨脚は更に強く、ガスに視界が遮られ、ほぼ路肩の白線だけを頼りに走る時間帯が続きます。
そうした中、一瞬、周囲がパッと明るくなる程の稲妻が、漆黒の夜空を引き裂くことがあります。ただ、雷鳴は直ぐには響かず、30秒前後過ぎた後に聞こえてきているので、距離は10Km前後離れていると思われます。
その後も、雷が近付く気配はありませんでしたが、豪雨は続き、道路が川になったり、池になったりする場所があります。そして、そこに突入して初めて気が付くという感じで、そういう場所は歩いて突破しますが、それ以外は淡々と同じようなペースを刻む時間が続いています。

 

下りのダメージが徐々に蓄積

下りでも、ムリにペースアップしていないので、余裕のある感じで走り続けることが出来ています。ただ、下りでは脚への負担も大きい上に、暗闇で景色は変わらず、全く気分転換のない”無”のような時間が続いています。
なので、テンションも徐々に下降気味といった感じで、全く上がらなくなってきています。また、両脚の脹脛の上部(膝裏のすぐ下)が怠くなり始めてしまいました…

 

一度立ち止まると、走り始めても長続きせず…

こうした中、時間も5時前になると、空も白み始め、いつの間にか、雨もほとんど感じなくなっています。しかし、両脚の脹脛のダメージは深く、一度立ち止まってストレッチをすると、走り始めても長続きせず、すぐに歩きたいと思い、短いスパンで走りと歩きを繰り返すようになってきました。
空が白み始め、雨も止んできた
登りは実力以上のスピードを出すことは出来ませんが、下りはその逆になることもあり、ガッツリと脚にダメージを蓄積してしまった感じです。特に立ち止まった時に屈伸をすると、脹脛に加え、太腿前部の筋肉がバリバリといった感じで延びていて、結構な痛みに耐えることになっています。

また、これ位の時間から、歩いていると睡魔に襲われるようになり、真っ直ぐに歩けず、フラフラと左右に揺れている感じが続くようになっています。

 

自販機で息を吹き返す

こうして、長かった下りが終わると、富士旭出学園エイドまではアップダウンが続くようになります。久しぶりの登りとなりますが、これが全く走ることが出来ず、最初のうちはほぼ歩きとなっています。
久しぶりの登りは全く走れず…
富士旭出学園エイドまではアップダウンが続く

ただ、登りに慣れてくると、下りを歩いているより登りを走っている方が楽に感じられるようになっています。そして、時間も5時半頃になると(50Kmを過ぎた辺り)、家内が起きたようで、LINEで励まされました。
その後、富士旭出学園の手前で自販機を見付けたので、桃ネクターで喉を潤します。すると、これで息を吹き返すことが出来た感じで、睡魔も追い払うことに成功です。そして、登りも下りも走り続けることが出来るようになり、そのままのペースで富士旭出学園エイドに到着です。

 

富士旭出学園エイド

富士旭出学園エイド
富士旭出学園エイドに到着すると、まずはトイレを済ませます。そして、既に雨も上がり、夜も明けたので、ここまでお世話になったレインジャケットとヘッドライトをトレランパックに仕舞います。

また、水ヶ窪~富士旭出学園の区間の19Kmは、2時間41分の予定でしたが、それをやや上回る2時間28分5秒といった結果です。
順位は74位→99位と下降していますが、最重要区間と位置付けていた桜公園~水ヶ窪~富士旭出学園の登り一辺倒、下り一辺倒という区間で、更なる貯金を蓄えることに成功です。
ここまでの51.8Kmを6時間52分47秒ということなので、残り48.2Kmは10時間7分13秒でOKです。なので、机上の計算だけなら、完走に向けての視界も良好で、この後のレース展開を余裕を持って戦うことが出来そうです。

 

ここのエイドでは、脹脛やアキレス腱周りをマッサージしながら下記を補給します。そして、予定の15分を3分半程オーバーしましたが、これまでの貯金により、焦ることなく余裕を持って出発です。
そういえば、スタート以降、初めて座って休憩することが出来ました。
 ・バナナ1/3×1切れ
 ・うどん2杯
 ・梅干2個
 ・大福1個

 

 

今回はここまでになります。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。



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