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作業自動化ツールの紹介



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投稿者 rt

 

皆さん、こんにちは。
rtと申します。

 

本記事ではwindowsの作業を自動化するツール(UWSC)をご紹介しようと思います。
元々、作業自動化ツールに興味を持ったのは、従事している現場で作業量が多く時間がかかっていた定常業務を手作業で行っていた為、自動化して作業者の負担を減らそうと考えたからでした。
今も現場で活用しており、作業時間削減に貢献することが出来ました。

 

 

UWSCとは?

UWSCとはWindowsの作業を自動化するツールです。
マウス操作やキー入力を記録しておき、記録を再生するだけで人の手ではなく、本ツールに作業を代行させることができます。
シェアウェア版とフリーソフト版がありますが、本記事ではフリーソフト版を対象とします。

 

 

UWSCを選定した理由

他にも自動化ツールは存在しますが、画像認識処理を自動化する際、本ツールを使用した時の画像認識精度が高いと感じたことが選定理由となりました。

 

 

使用準備

ダウンロードページからご自分のPCに本ツールをダウンロードします。
その後、ダウンロードしたファイルを解凍すれば使用準備は完了です。
※ダウンロードページは検索エンジンにてキーワード「UWSC」で検索すれば見つかると思います。

 

 

使用の流れ

本ツール使用の流れは

 

1.自動化したい作業の記録
2.記録した作業の再生

 

となります。
上記の「1.自動化したい作業の記録」には2つの方法(後述)があります。

 

 

自動化したい作業の記録方法1:記録機能を活用した作業の記録

1つ目は記録機能を使用してマウスやキーボードの動作を記録後、ファイルに保存し、再生することで同じ作業を実行する方法です。
作業記録のことをスクリプト(簡易的なプログラムの意)と呼んでいます。
記録手順は以下の通りです。

 

1.本ツール「UWSC.exe」を起動します
2.記録ボタンを押下し、記録を開始します
 ※記録中はツールのウィンドウタイトルが「記録中」となります
3.記録したいマウス操作やキーボード操作を手動で行います
4.STOPボタンを押下し、記録を終了します
5.保存ボタンを押下し、名前を付けて作業記録(スクリプト)を保存します

 

記録機能を使用した方法はExcelのマクロと似た感覚で実施できるので分かりやすいと思います。
ただ、複雑な作業の記録には向いていません。
その場合は下記の方法2で対応します。

 

 

自動化したい作業の記録方法2:スクリプト記述による作業の記録

2つ目は作業のスクリプトを自分で記述する方法です。
スクリプトの内容がどのようなものかをイメージできるよう、ツールに付属されているサンプルスクリプトを以下の手順で実行してみてください。

 

1.本ツール「UWSC.exe」を起動します
2.読込みボタンを押下し、サンブルの記録「GruGru.uws」を選択します
3.再生ボタンを押下します

 

すると、電卓が起動され、マウス操作により電卓ウィンドウを移動させる処理が実行されます。
この「GruGru.uws」をテキストエディタで開くと

 


if GETID(“電卓”,, 0.1) < 0 then EXEC(“calc”)
ACW(GETID(“電卓”),107,101)
MMV(239,110,20)



 

と記載されています。(冒頭部以外は割愛)
上記、処理内容は

 


①GETID(“電卓”,, 0.1)にてタイトルが「電卓」のウィンドウを探し、電卓が開かれているかを確認後、開かれていない場合、EXEC(“calc”)にて電卓を起動
②ACW(GETID(“電卓”),107,101)にてタイトルが「電卓」である
ウィンドウを画面左上からX:107、Y:101の位置に移動させる
③MMV(239,110,20)にてマウスカーソルを画面左上からX:239、Y:110の位置に移動させる



 

となり、マウス操作等を記述した内容であることが分かります。
※各種関数については解説サイトがありますので、そちらを参照してください。
マウスやキー操作だけでなく、指定した画像が画面上に存在するかのチェック、ファイル操作等々、様々な処理が可能です。

 

上記の「タイトルが「電卓」のウィンドウを探し、電卓が開かれているかを確認」という処理は記録機能を使用した方法1では難しい為、スクリプト記述による作業記録が有効です。

 

 

記録した作業の再生

上記にて作業を記録したファイル(スクリプト)を読み込み、再生します。
手順は以下の通りです。

 

1.本ツール「UWSC.exe」を起動します
2.読込みボタンを押下し、実行したい記録ファイル(スクリプト)を選択します
3.再生ボタンを押下します

 

 

 

以上がUWSCの紹介となります。
Excelのマクロから本ツールを実行すれば、Excelとの連携も可能となりますので、作業量が多く自動化を考えている方はぜひ試してみてください。

 

 



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